Chikaの日記

2006年06月10日(土) 悲しくて後悔してます。

今日の午後一時半過ぎに祖父が亡くなりました。
最近、仕事をし始めて毎日忙しくて今月は一度も病院に見舞いにいけませんでした。
毎週実家に電話して祖父の様子は聞いていたので
まだまだ元気だと安心していたのかもしれません。

しかし、祖父は今日一人で旅立っていきました。
今日こそは会いに行こうと朝から決めていて、出かける直前に
その電話がかかって来たのです。

もう少し・・・どうしてもう少し早く行かなかったんだろう。
午前中に行っていれば・・・少しでもそばにいられたはずなのに・・・
父も弟も間に合いませんでした。
私が家を出たのと同じ時間に祖父は逝ってしまったのです。

笑うととてもかわいい人でした。
某元総理のようにふさふさとした眉毛が自慢でした。
9月で90歳になるはずでした。
お酒が大好きで、頑固で、若い女の子も大好きで・・・
女の子の肩もみをするのが趣味?な人でした。
老人ホームでは踊りを披露したこともあるようで、職員さんたちにも
肩もみをしまくっていたらしいです。
 
私にとって祖父は特別な人でした。
高校を卒業した直後に祖父と祖母の住む北陸の家に一人で引っ越して
祖父と二人の生活を4年ほど続けていました。
祖母は入院していたため、土曜に迎えに行って、日曜には三人で銭湯に行くのが日課でした。
一回りも違う姉さん女房の祖母をとても大切に愛していた祖父は
祖母が突然亡くなったとき、声をあげて泣きました。
祖父が泣いたのを見たのはあれが初めてでした。
あの日から祖父は少し変わってしまったのかもしれません。

両親と私と弟と祖父の同居が始ってからも祖父は祖母を忘れられなかったようでした。
それでも、ディサービスに通ったり、近所を散歩したりしながら
新しい生活に徐々に慣れてくれたと思っていました。
私の結婚式でもニコニコとお酒を飲みながら祝ってくれました。
そんなとき両親が同時期に心臓の病気で入退院を繰り返すようになり。
祖父はグループホームで生活するようになりました。
何度か同居者との喧嘩さわぎもおきましたが、
祖父は仲間たちにすっかり溶け込んで、時にはおどけて、廊下を走ったこともあったらしいです。
しかし、徐々に体が衰え始めて。
老人ホームに引越しをしたころには、肺炎で何度も入院するようになり。

そして、今年の1月に入院したまま・・・今日を迎えてしまいました。
入院直後から食事をしなくなり、点滴だけの毎日で
すっかりやせ細り、点滴の針すら入らなくなってしまっていました。
それでも祖父はいつも私に話しかけてくれたのです。

けれど・・・もう二度と・・・祖父の声を聞くことはできません。
最後に会った時に交わした会話を思い出しました。
「また来てくれよ〜」
そう言われたのに・・・私は会いに行かなかった・・・。
いつ行っても、嫁に行った私のことを気にかけてくれて
早く帰って家事をしなさいとまで言ってくれた祖父に
甘えてしまっていました。

きっと寂しかっただろうなぁ〜

ごめんね。おじいちゃん。


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