大嵐。

あやうく忘れそうになった選挙に投票し
買い物のアッシーを務めたら
中途半端に時間が空いてしまった。

なのでDVD鑑賞。

本日のお題は“パーフェクトストーム”。
ロードショーを観た人やネットに流れてる感想を見ると
イマイチ感たっぷりな作品。

おでも、その影響で何となく敬遠していたのだが
安く手に入ったので観てみることに。

結論から言うとおもしろかった。
というか映像がすごかった。
特にCGを駆使した嵐の海の映像は必見。
実写との融合もシームレスで
違和感を感じさせないデキだと思う。

とりあえず、ジョージ・クルーニーが主役だし。

ただ・・・映像はすごいけど
それ以外は何も印象に残らない映画だ。

実話に基づいている話らしいが
制作の力点を映像に絞りすぎて
その他のエピソードの繋がりがいまいち。
特に嵐に突入してからの各エピソードも
まあ、何となく関係するとはいえ、かなり唐突な印象。
手に汗握るシーンの連続なだけに
この唐突感はちと残念。

物語自体を観ようとするには
かなりの感情移入が必要になると思われ。
自分が漁師で嵐に遭遇したことがある!とか
自分も沿岸警備隊で嵐の中を救助したことがある!とか
嵐のまっただ中に突入した船にたまたま乗船していて
沈没しかけたことがある!とか
とにかく同じような状況を味わったことがある人じゃないと
物語へは食いつきにくいだろう。

実際メイキングでも『嵐の再現をどうやって映像化するか?』
の苦労話以外何もなく漁師から話を聞いただの
救助ヘリのパイロットから話を聞いただの
リアルさを追求することにかけては余念がなかったが
もう、ただただそのことのみに
腐心しているようにしか見えなかった。

きっと、すべてにリアルさを求めるあまり
話の方が淡々と進行してしまっているのではないか?
その印象は映像がすごすぎるだけに
さらなる増幅感があるように思う。
おでも実際、鑑賞中は
「この映像はどうやって作ってるんだろう?」とか
「どこまでがVFXなんだろう?」とか
映像の方ばかりが目についた作品だった。

世間での酷評はこの辺りにあるような感じだ。

そういう意味では一度観れば十分な映画ではある。
が、裏を返せば一度は観た方がいい映画ともいえる。

あの迫力を、できれば大画面と
フルサラウンドで鑑賞できれば尚いいだろう。
船に弱い人だとあの映像だけで
船酔いをおこせるかもしれない。

「これは800円ね!」(おすぎふう)


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2002年10月26日(土) 都合のいい男。
2003年10月26日(日)

幾瀬の星の煌めき / やまぴぃ

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