雨降りの午後はジョージ・クルーニーと大金の夢を見る。 |
というわけで、午前中から怪しかった雲行きは お昼過ぎから土砂降りに変わり 外へ行く気力が奪われてしまったのでDVD鑑賞。
本日のお題は「オーシャンズ11」。
ロードショー中に観に行こうと思っていた作品だったが 結局観れずじまいのまま上映は終わってしまった。 豪華キャスト陣、センスのいい美術、粋な音楽と おされな要素120%なうえ ジョージ・クルーニーやアンディ・ガルシアといった おでの好きな俳優も出てるので観に行きたかったのだが・・・。
話はジョージ・クルーニー扮するオーシャンが 刑務所を出所するところから始まる。 仮出所中の身なのに昔の仲間を引きずり込み 11人の犯罪プロフェッショナルを集めて金庫破りを画策する。 巨大カジノの金庫に眠る1億6千万ドルと 別れた妻を取り戻すために・・・。 といった内容。
話の初めから金庫襲撃までのストーリーが かなり端折っているのにも関わらず ややダラつくのはいかがなものか。 もう少しスマートな見せ方が あったのではなかろうかと思う。
準備中や襲撃中にちょっとしたトラブルやアクシデントが発生して 観る者の手に汗を握らせるシナリオはおもしろい。 ただ、突発的なアクシデントの設定はおもしろいのだが 話を盛り上げるためのケアレスミスはいかがなものかと。 マット・デイモン演じる若手スリ師が 若さ故に暴走してしまう場面も「やっぱりな〜」感はぬぐえないし その後の展開もいかにもでつまらん。
それと全体的にピントがぼけ気味なシナリオもちとげんなり。 ジョージ・クルーニーやブラッド・ピット、 アンディ・ガルシアやマット・デイモン はたまたジュリア・ロバーツまで出てくるって作品だから しょうがないといえばしょうがないが 焦点のあて方が散漫しすぎて ちょっとピントがぼけてしまったような印象を受ける。 どの俳優にも見せ場を用意せねば!といった 豪華キャストを配した時特有の散漫感とでもいおうか。 似たような印象は「スペース・カウボーイ」の時も受けたけど。
全体の構成は緻密感と ご都合主義の狭間を行ったり来たりといった感じで 金庫破りに至るプロセスは 一つ一つがよく組み立ててあるプロットだが そんなにうまくいくのは緻密な計画というよりかは ご都合主義のたまものではないのか?感はぬぐえない。 やはり、全体的なシナリオにもう少しスマート感が出れば 文句の付けようがなくなるんだけどな〜。 おしい。
主演のオーシャンが思いっきり犯罪者なのに 応援してしまいたくなるのは ジョージ・クルーニーのスマートな演技と 悪役を張っているアンディ・ガルシアが いい味を出しているからだろう。 ちょうどルパン三世をみている感じといえば おわかりいただけるだろうか?
しかし、全体的におされな作品には違いない。 音楽も美術もいい仕事をしていると思う。 休みの日にボ〜〜ッと観るにはちょうどいい作品だ。 緊張感とスリルのあるストーリーと人が全く死なない構成 さらにはおされ度120%で観る者を引きつけ とても楽しめる1本に仕上がっている。
今回の評価は買った値段そのまんまの 「1500円ね!」(おすぎふう) あ〜〜、でも一回観ればそれで済んじゃう作品かも。
余談だが、この「オーシャンズ11」は 昔にフランク・シナトラ一家の出演で作られた 「オーシャンと11人の仲間」という作品のリメイク版。 リメイクといっても人物設定や時代設定がまるっきり違うので 全く違う作品に仕上がっているが。 シナリオをもかなり違うしね。
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2003年10月13日(月)
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