自然とは? |
自然破壊や環境破壊がうたわれている昨今。 いや、半世紀近く前から叫ばれていることか。
しかし、この自然破壊という言葉 おでは嫌い。 人間のエゴというか思い上がりというか・・・が 如実に出ているからである。
そもそも自然とは?
−おのずから存在してこの世界を秩序立てているもの。山・川・海やそこに生きる万物。天地間の森羅万象。人間をはぐくみ恵みを与える一方、災害をもたらし、人間の介入に対して常に立ちはだかるもの。人為によってその秩序が乱されれば人間と対立する存在となる。
というのが、大辞林の返答だ。
ちょっと待て。 おかしくないか? 人間だってその自然の枠組みの一つではないのか? 他の生物と切り離して存在できるものではないはずだ。
ならば。
自然破壊というものはそもそも存在しない。 全ての現象が自然なわけだから・・・。 人を育てたのが自然なら その環境を変える人間もまた 自然の一要素でしかあり得ないはずだ。
まあ、人間のエゴなんていくつでも垣間見ることができる。 例えば動物愛護団体と称する連中。 彼らは動物虐待だといって動物を保護しろと言う。 鯨は食うなとさ。 ではなぜ、彼らは牛や豚や鶏を守らないのか? 家畜と自然に住む生き物は別な存在だとでもいうのだろうか? ではなぜ、彼らは戦場へ行って人間を保護しろと 言わないだろうか? 人間だって生き物だ。動物の一種だ。 動物は言葉を話せないから代弁してるのだと言って はばからない連中もいる。 じゃあ、お前らは聾唖者の保護活動もするのか?
彼らの考えは全て人間中心。
でも、きっとそれも自然の一部。
肉食動物が増えすぎると草食動物が減り 獲物が少なくなった肉食動物の数もやがて減少する。
これは自然の摂理だ。 ならば人間の愚行も摂理の一つに違いない。 資源を使いつくし種としての弱さが表に出てくれば 淘汰されていくのだ。
佐渡のトキ保護センターで飼われている 中国産のトキを見るにつけ失笑を通り越し 憐憫すら覚えてしまうほどだ。 トキという種を守るんだと。 中国産のトキを繁殖させている時点で 日本固有の種じゃなくなってるのに・・・。 というか、人間の手が介在する瞬間に その人たちが言う“自然”ではない状態になっているのに。 哀れだね。
環境に適応できぬ種は淘汰される。
それがわからないのだろうか?
鯨を保護すればやがて数を増して他の魚を食い尽くし 鯨の種も減っていくことだろう。 そしてその頃には人間が食べる魚もいないという寸法だ。
人間はもっと謙虚に自然と向き合えないものなのだろうか・・・。 あるがままを受け入れそしてそれに適応する。 それが人間の種としての自然に対する敬意の表し方だろう。
と長々と自然について書いたが 何が言いたいのかというと
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2003年08月25日(月)
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