消去。 |
最低の恋だった。 いや、恋と呼べる代物じゃあ、なかったのかもしれない。 想った時間も費やした言葉もすべて届いていなかったのだろう。 とうとう最後までお互いを解りあえることはなかった。
すれ違い。
ゲームのリセットのように 記憶や想い出も簡単に消せるボタンがあったら 便利だろうと思う。
ただ、彼女の携帯やメアドは消せないでいた。 今更とは思うものの何かにすがりつきたかったのかもしれない。 いや、すがりつくというよりも怖かったのかも。 何に対しての恐怖心かわからないけれど。 相手に忘れ去られる恐怖? 自分の費やした時間が無に帰す恐怖? 相手を傷つける恐怖? 自分の過去を消してしまう恐怖? どれも正しいようでいてどれも違うような気がする。
でも、後ろばかり見ていては前へ進めない。
だから、消した。 携帯の番号もメアドも登録してあるすべてを。 消せるもののすべてを。
だからといって記憶も想い出も消えやしない。 将来、薄れることはあっても消えるものではない。 きっとそれでいいのだろう。 その時間、その空間。 それは確かにその瞬間に存在したのだから。
でも、後ろばかり見ていては前へ進めない。
振り返る時があるかもしれない。 それはその時考えよう。 まずは明日への一歩。
ただ、前を見つめて。
↓過去日記(別名「恥さらし」ともいう(笑))もついでにどーぞ♪
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2002年11月11日(月)
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