| 2005年08月29日(月) ■ | ||
| 嫌だ! | ||
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鬱々と煮詰まっております。 あーもー嫌だこんな家。 さらりと行くと、新居に来てはじめての金縛り。 足音が頭の周りでどたどたと響いておりました。 綺麗に扉から駆け込んできたイメージですね。 こ、怖かっ…たか…? いやこれくらいならもう慣れた……。 二階にこもっていることすら許されないのならいっそ出てやる、ってことで駅前でよくうろついてます意味もなく。 今はまだあのひと仕事やってるからいいけど、コレで仕事辞められたら四六時中監視下…耐えられない。絶対に耐えられない。 ストレスで神経参るか元から胃弱な胃に穴が開くか、夏目が本格的に切れるか…。どれがはじめにくるかね。神経かな。ああ、それともお薬飲んで寝ちゃうほうが先かしら。 今のところまだ駅前の本屋をうろついて財布にある限り散財しているくらいでなんとかなってますが…もう、金も尽きた。どうしよ。ほんとに。 あー嫌だ。ほんとに嫌だ。 なんかもう全てが夏目以外で回ってるよこの家。 だったらだったで放っておいてくれればいいものを…わざわざ巻き込みやがって。 お前の用事のために生きてるわけじゃねえんだよこっちは! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ 顔を合わせるのが嫌だ 言葉を交わすのが嫌だ 同じ空気を吸っているのが嫌だ 一緒に生活しているのが嫌だ 家にいるのが嫌だ 朝から晩まで顔合わせば嫌味しか言いやがらねえで。 しかも、夏目ひとりのときだけ。母や叔父と一緒のときは絶対に言わないの。 これでよく「あたしと一緒にいるのがそんなに嫌なの?」とか聞けるもんだと思うよ。 嫌に決まってるじゃないか。できれば食事だって別で取りたいくらいだ。 この間「別にひとりで食事、上で食べてもいいんだよ」とか言っていたけど、本当にそうしたいくらいだ。下になんて下りて行きたくないんだよこっちは。 何かにつけて馬鹿にしやがって。 お前が叔父を大事にしてるはわかるけど、いい年下男相手に過保護するぎんだよ。まだ子離れできないのかっつーの鬱陶しい! 「お米炊いておいてよ」 「わかってるよ」 「もう洗ったほうがいいんじゃないの?」 「まだ二時前だよ?」 「少しくらい水につけておいたほうがおいしく焚けるんだよ」 「少しとかいう時間じゃないでしょ、何時間つけておく気なの?」 「あんたは別にいいけど、マコが食べるご飯がまずかったらかわいそうじゃない。ただでさえおかずはあんたに任せるんだからせめてご飯くらいおいしいの食べさせてあげたいでしょ」 「……夏目が焚くご飯がまずいと思うなら、自分で炊いて行けばいいんじゃない?マコちゃんはなんだって喜んで食べてくれるよ」 「そうやってあんたは何もしないのね」 ……あのね、本当にね、世間一般の方は眉をしかめるかもしれないけど、目の前で祖母が倒れて亡くなっても泣かない自信があるくらいに、夏目は祖母が嫌いです。 多分、向こうも夏目のこと嫌いなんじゃないかな。 男の子大事、っていう世代のひとですから、兄さえいれば夏目なんていらないでしょ。夏目も別にいらないし。 この家ね、なんかもー疲れるんだわ。 叔父も母も帰ってくるの遅いでしょ。 寧ろ母は帰ってこないでしょ。 だから早く仕事から帰る祖母と時間を共有することが凄い多いの。 何かにつけて全ての愚痴が夏目への嫌味に変わるわけ。 なんかねーその辺の理屈はわからなくもないんだけど(以前働いていた老人ホームでね、やっぱり年取るとそういう嫌味っぽい性格になってしまうひともいるんだなあって学んだの。かわいそうだなって思ったよ、最後の最後まで嫌なひとって言われて亡くなっていくんだもの)、身内にやられるとキツイんだわやっぱり。 仕事だって割り切れないじゃん。 どう考えても割り切れない関係なわけでサ。 年寄りだからなーと思ってても、積もって行っちゃうものはあるし。 穏便に済まそうとしていると、向こうは調子に乗るじゃない。 ホームでなら相手は「客」でこっちは「仕事」っていう割り切り方があったんだけど、実生活でそれはまず無理。 そこまで夏目が大人になりきれないのが問題なんだろうけどね。 んで、さらにいうなら叔父にとっても母にとっても祖母は「実母」だから、夏目も中々その嫌味攻撃を愚痴れない。 祖母はふたりがいるときはあんまり言ってこないし。 兄は祖母に溺愛されてて(それを鬱陶しいと思いつつも)年寄り相手だからって優しい。けど、嫌味なんて言われることないんだから当たり前の対応だと思う。 ああ、でも、夏目から見てるとホームの職員が入居者に対して接してるような余所余所しさは確かにあるから、兄もあんまり祖母のこと好きじゃないんだなーとは感じます。 それだって、構われすぎて鬱陶しいから適当なところで線引いちゃえって感じでね、すぐに帰っちゃうから…。 結局、言い方悪いですけど「被害者」なのは夏目だけなんですよ。 叔父のベッドが届いたんですよこの間。 大きいベッドで(叔父が長身なもんで)、二階に上げるのを苦労してました。 手伝おうかー?と言ったんですけど、重いし危ないからいいよって言われたのでそれを傍らで見ていたんです。 夕方、祖母が帰ってきて階段に傷がついているのを発見して 「夏目、これ何やったの?」 「ああ、マコちゃんのベッドが届いたの。大きくて重いやつだったから、やっぱり傷できちゃったんだ。マコちゃんがパテ買ってくるって言ってた」 「手伝わなかったの?」 「言ったけどやんなくていいって言われたの」 「マコひとりで運んだの?」 「うん。大変そうだった」 「なんで手伝わないの」 「だから、言ったけど」 「ちょっとくらいやってあげればいいでしょ。マコが怪我したらどうするの?」 「…夏目が怪我するには構わないんだ?」 「あんたは学生だけど、マコは社会人でしょ」 ってなことがあって、まあいつものことなんでムカつきはしたんですけどそのまま放っておいたんですよ。 したら、その日の夕飯時に 「ベッド届いたんだって、マコ?」 「ん?ああ、届いた」 「大きいでしょ。重かったんじゃないの?」 「ああ、まあ俺サイズだからそれなりに」 「ひとりで上まで上げたの?」 「まあ…」 「夏目、手伝わなかったんだって?」 「いや、だって、危ないし。上から引っ張るのだって下で支えるのだって、夏目じゃ無理だよ。怪我したら大変だろ」 「普段何もしないから力がないのよ。少しくらい何かやらせればいいじゃない」 「そういう問題じゃないだろ。女の子なんだから、いいんだよ少しくらい力なくても」 「マコが怪我するほうが大変じゃない」 ってね。 まあ見事に子離れできていないひとですよ。 好かれてないなーとは思いつつ、悲しくなるくらいの言われようですよねえ。 因みにこのとき、夏目は同じ席についていたんですよう。 いようがいまいが構わんでしょうけどね、夏目は。 ただ“家族”だから一緒に食事するのが当然で、“家族”だから家事をするのが当然で、“家族”だから他の家族のフォローをするのが当然で、夏目は扶養家族で“学生”だから、何言われても反論する“資格”はないんだそうです。 まあ確かに親の金で生きているわけですから、それはそれで正論かなーとは思いますけど、だからっていって怪我していいとか言われてもねぇ。 “家族”なら家族の心配するのは当然じゃないんですか? 祖母にとっては叔父と母は自分の子供ですが、夏目はただの扶養家族でしかないんでしょうね。 それとも、不倫して別れた夏目の父に似ているから見たくないんですか? 一時でもその男が自分の“家族”だったのが嫌? そんな父と血が繋がっていても、やっぱり男の子は大事だから兄は好き? 暗くて地味で兄に守られてばかりだった夏目のことは嫌い? 何年前のフィルターで見ているのか知らないけど、いい加減その扱いにこっちの限界が来たっておかしくない頃合だと思わない? いつまでも従順でいる必要性なんてこっちにはないんだ。 年寄り相手にマジになるなんて、って福祉精神はたらいているのも今の内だと思えよ。 当り散らしたいなら誰の目にも触れるところでやればいいじゃないか。こそこそとひとの目気にして、それが成人した人間のやることか! あーもー嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌なんだ! どうして… |