危険域。 Master:(c)夏目

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2004年09月08日(水) ■
 ワンシート

 
 
 
 
 
 情緒不安定になった。

 自虐的な気分で。

 6錠の頭痛薬を飲んだ。

 視界が霞んだ。
 
 物足りなくてさらに6錠飲んだ。

 効いてくる頃には意識が混濁して倒れた。
 
 それでさえ大したことじゃない。
 
 
 次の日だるいだろうな。
 副作用はなんだろう。
 別に飲む必要はないだろうな。
 ああ誰もいない。
 
 動かないものになっても構わないからもうワンシート。
 そんなことを思いながら。
 倒れた。
 けれどそれさえ誰も知らないこと。



 副作用は無気力感。
 そして軽度の鬱作用。
 
 力の入らない体。
 家を出るまでに何度か転んだ。
 実はバス停でバスを待つときに一度座り込んだ。
 バスに乗る段階で足が上がらなかった。
 バスの中で寝て気がつけば駅だった。
 
 鬱だった。
 
 夜中のやるせない状態。
 それがいつまでも払拭できない。
 昼間までそれを引き摺ったのははじめてで。
 かなり情緒不安定だった。
 
 わけもわからず泣きそうになって。
 こらえるのに苦労した。
 次から次へとこぼれてくる。
 その愚痴や不満でさらに凹んだ。
 
 ひどい無気力感。
 軽度の鬱。
 
 自覚しながらも。
 それでも。
 もう二度とするまい。
 そう思えない自分がいる。
 いいことなんてひとつもない。
 別段気持ちよくなれるわけでもない。
 視界が霞んで。
 頭がふらついて。
 吐き気がして。
 体に力が入らなくなって。
 倒れるだけ。
 次の日の副作用は。
 結構辛くて。
 なのに。
 もう二度とするまいとか。
 何故か思えない。
 いいことなんてないのに。


 凹んだ理由は色々ある。
 発端からはじまって偶発的に連なって。
 久々に泣いた。
 世の中不公平だと思った。
 どうして。どうして。どうしてどうしてどうして。
 そう思って泣いた。

 けれど冷静な自分がずっと問いかける。
 「お前、何かしたか」
 「お前、何をしてる」
 「自業自得だろう」
 「甘えているのだろう」
 
 それが事実だから。
 さらに泣いた。

 人のせいにするばかりで。
 他者を非難するばかりで。
 けれどそれは同類嫌悪で。
 
 わかっているから。
 さらに凹んだ。
 全てが自業自得で。
 因果応報。
 自分へと返る。
 

 あとワンシート。
 それで何か変わっていただろうか。
 けれどたかが市販されている頭痛薬。
 大したものでもない。
 だったら風邪薬でも買ってきた方がまだマシだ。
 中途半端な効力で何をしたって結局は中途半端なことにしかならない。
 けれど中途半端な自分にはそれが合っているような気もした。
 
 


 縋るものが何もないことに気がつくのが嫌だった。
 けれどそれをわかりすぎるほどわかっていたから。
 払拭できないほどにそれがまとわりついていたから。
 結局は全てが自業自得なのだとわかっていたから。
 
 自虐的になった。
 
 はじめに6錠。

 物足りなくて。

 もう6錠。

 ワンシート。

 
 さらに。

 もうワンシート。

 それで何か変わっていた?


 無気力感。

 軽度の鬱。

 情緒不安定。

 副作用はそれだけ。

 それだけでも辛いけど。
 
 二度とするまいとは。

 思えないのは何故だろう。


 いいことなんてなんもないのに。




 
 ではでは。
 本日はこれにて失礼。

 因みに昼過ぎに、副作用がある程度おさまったときにわいてきた「偶発的に連なった凹んだ要因の発端」に対する怒りは…凄まじかったです。
 第二の副作用は「怒りによるハイテンション」らしいです(まさか


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