今日は衣替えをしようと思っていましたら 幼馴染のM嬢から電話がかかってきました。
このM嬢はここ3年ほどインドネシア人の彼と付き合っていたのですが、彼が就労ビザ切れかなにかで国へ帰ってしまったので、その時に別れたものだと思っていたのです。
それが
「彼が結婚した」
というのです。 この彼は現地に恋人(今になって思えば婚約者?)がいて、それでもM嬢と付き合っていたのです。それがのちに「国の恋人とは別れた」と言っていたようなのですが、彼が国へ帰ってまだ2ヶ月です。 ずいぶん展開が速いですが、インドネシアのお国柄やヒンズーであることもあり、だいぶ日本とは状況が違うのでしょう。 きっと親戚一同だけで式をあげたりするのでしょう。
M嬢は泣いています。
えみんこは別れたものだと思っていたのですが、国へ帰ってからも普通に電話していて、M嬢はこの冬に仕事を辞めて会いに行くと言っていたそうです。 それが連絡がとれなくなって、しばらくして共通の友人から結婚したという話を聞いたそうです。
別れなんて誰にでもあることなんだし、とは思いますが。 深さはそれぞれだと思います。
えみんこが過去「最愛の恋人」に捨てられた時は、 世界に色がなくなり何も楽しいと感じられなくなりました。 何にも感動しない世界なんて、つまらないものです。 死にたいとも思えずにただ、時がながれていくのを待ちました。 人生28年も生きていれば、いろんな別れがあり、それぞれにつらいものですが、より深いものも確かにあるのです。
M嬢にとっての彼はまさに、それだと思えるのです。
M嬢とは10歳からのつきあいですが、男女の仲に関しては昔からドライで何事もどうでもいいように思えていました。 でも、インドネシア人の彼と出会ってからは自分でデートコースを選んだり、彼を喜ばせようと日本の名所へ連れて行ったり、それまで挫折しどうしだった編み物もがんばって彼へマフラーを編んだりしていたのです。
彼と出会うまでのM嬢には、恋人のために何かをしてあげる。ということがなかったように思います。 でも、苦手で今まで一回も完成させたことのない編み物までしたことで、とても彼の事が好きなんだなあ。トクベツなんだなあと思っていたのです。
それが。とつぜんの結婚。
M嬢は彼が国へ帰る前に彼にプロポーズしていました。 でも彼は「今は仕事のことしか考えられないから」と断られていたのです。 しかも、M嬢は彼の子供をおろしていました(えみんこはなんとなく気づいていましたが、知らないふりをしていたのでした)。
彼女は言います
「私が望んでいて、それでもできなかったことを彼はあっさりとしてしまうんだよ。 国の彼女とは3年間も会っていなかったのに。 わたしは、とてもがんばったのに。 それでも彼女を選んでしまうのは、なんでなのかなあ
私だって彼の子供を産みたかったのに ”また次があるから”って 一人でどんな思いで病院へ行ったか、わかっていなかったのかなあ」
彼女はおそらく中絶したあとから、ピルを飲むようになっていました。
えみんこが「インドネシアまでやつを殴りに行こう。その権利があると思う」と言ってもM嬢にはそんな気はありませんでした。
今でも嫌いになれないのです。
結婚したと聞かせられても、彼に会いに行きたいのです。
「今もね、こんな晴れた日曜日には ”彼をどこに連れて行こう”って思っちゃうんだよ」
えみんこも泣いてしまいました。 同情とかでなく、かつての自分がそうであったことが蘇ってシンクロしてしまうのです。
|
|