ちょっとしたメモとか。
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弾きたいと思ってた曲のフレーズが 弾けるようになった時って ホントーーに嬉しくてしょうがなくて 気持ちよくて… その気持ちは解るのです。
今日のレッスンの生徒ちゃん、 Mちゃんは小学校4年生。 1年生からレッスンを始めて今で4年目です。 感性豊かで、明るくて その子が一人居るだけで教室が明るくなるような そんなステキな生徒ちゃんです。 うっかりさんだけど凄い頑張り屋さんで 悔しさをバネにして成長するタイプです。
「ハリーポッターの曲弾きたいねん」 そう言ったMちゃんに グレードで言うと5級〜3級用の難しい楽譜を 敢えて渡しました。 Mちゃんはエレクトーン専攻しているのですが 演奏する本にランクがあって 9、8級用、7,6級用、5〜3級用と別れています。 同じ曲でもそれぞれ級ごとに別アレンジされて発売されてて ホントなら7,6級用でもよかったのかもですが 本人に訊いてみると、5〜3級用を頑張ると言うので 難しいのを承知の上で頑張っています。
ただ、有名な曲で弾きたくてしょうがなかった為に 家で練習する時、弾けるようになったフレーズが嬉しくて リズムを取りながら弾くのをMちゃんはすっかり忘れていました。 「どれだけ伸ばして次へ行くのか」が 「原曲はこんな感じだったから」になっていて 横でリズムを取ってても全然正確に弾けないのです。 指摘されて、直そうとするも いつもと違う感覚で弾くのはなかなか難しく 間違って間違って 私に怒鳴られながら唇を噛み締めて弾いていました。
エレクトーンはピアノと違って 殆どの曲はリズムに合わせなくてはいけません。 アンサンブルと同じで 自分の演奏に余裕がなければ 何かに合わせる事に集中するなんて無理。 合わせると言う事は、正確に拍を把握して 楽譜を追っていかなければいけないし 拍子をちゃんと感じていなければ 両手、足をつけた時ちゃんと演奏出来ない。 伸ばす所は一体何拍伸ばしてるのか 自分で数えながら弾く事がどんなに大切か それを、色んな言葉で説明しました。 ずっと前に一度その事で泣いて特訓したので その練習方法で今までやってたと思いますが 今回は憧れていた曲だったので 原曲や私が弾いて見せたイメージに近づきたくて 感性で夢中になって弾いてたんだろうなと思います。 それはそれで本当は凄い事なのだけど 大切な事を忘れてはそれも意味がないんだと言う事を お話したらその間、出来なかった自分が悔しくて 負けず嫌いのMちゃんの目から ぽろぽろと涙が零れてました。 相当悔しかったんだろうな。 きっと来週は凄く頑張ってくると思います。
いつもレッスンは 基本的には楽しい会話から始まって 1週間の間にその子にあった出来事を聞いてから 練習してきた成果を見せて貰っています。 最初楽しい会話をしていても 中身が良くなければ帰りには泣いて帰る事もありますが 出来ない事を怒ったりしません。 どれだけ頑張っても出来ない事を叱る事はないですが ホントに限界まで努力したかどうか、それは音を聴けば解る。 そしてそれは本人が1番解ってる筈なのです。だから涙が出てくる。
本気でピアニストを目指すんだと言う癖に 練習してこないサボる子には、はっきりと やる気がないなら辞めなさいと言います。 毎週泣いて帰る子もいます。 ただ一度も練習してないなんて私は思ってないのですね。 1週間で持っていく完成度を自分でもっと上げなければ 今の練習量では無理なんだよと 気づいて欲しくて何度も言います。 それでも自分が「頑張って練習やったんだ」と自信を持っていれば やってないと言われたら「やったもん」っていう反抗の気持ちが出てくる筈。 涙なんで出てこないのです。 言われて泣くって事は 思い当たるふしがあるという事。
自分が後悔しないように その時その時一生懸命頑張って欲しいです。 忙しい子供達だけど 一つでも「好きなこと」が「得意なこと」になるように。
水月陵
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