パンドラの箱
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何もかもをぶつけて壊してしまった関係が、いくつもあったから、緩衝材を用意するのがいつの間にか癖になってしまった。
「どうしてわかってくれないのよ!」
そう叫ぶ前に愛の言葉を囁ける誰かを。
「何もかも壊してやりたい」
喉元まで出かかった恨み言を飲み込むために、見守ってくれる誰かを。
「あたしは間違っていない?」
そう問掛けるためにニュートラルな誰かを。
全てを開く鍵なんてないから。 闇の扉をこじあけなくても済むように、全ての扉を取り払ってしまえば。
さしこむ光に、闇はいつか消えていく。
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