パンドラの箱
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遠い昔に、割ってしまった。 たくさんの愛情とたくさんの想い出とをつめた、ガラスでできたその入れ物を。 壊したのはわたしなのか、それともあなたなのか、今となってはどうでも良いことだろう。
粉々に砕けた欠片を拾い集め、思いやりと妥協とで繋ぎあわせたそれに、新しい想い出と形を変えた愛情とで満たそうとしたのだけれど。
小さな。 本当に小さな目に見えないようななくした欠片が。
わずかな亀裂が段々と広がっていき。 ついには全てを支えきれず、一度こぼれ落ちた想いは二度と戻ることなく。
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