Spilt Pieces
2007年11月28日(水) 
私は今、とある会社に勤めている。
もうすぐ二年。
よくもまあこんなに続いたものだと我ながら感心する。
何度辞めようと思ったことか。
というか実際上司に辞めますと言ったことがある。
それも涙ながらに。
不本意ながら、泣いてしまった。
それくらい思いつめていたはずなのに、どうして今も続けているのか。
あまり人のせいにするのはよくないと思うが、たぶん彼氏と遠距離恋愛を続けているから。
転職した直後に結婚したら、それこそ腰かけ呼ばわりされるだろう。
それに私自身、納得がいかない。
そしておそらく、一番の要因は、私が大の負けず嫌いだということ。
「こんな会社」と罵倒はすれど、だからといって「こんな会社」でさえ続けられない自分を認めたくない。
いつの間にやら、二年。
うっかり辞めそこなって、今も同じ場所にいる。


多少は慣れてきた…気がする。
不愉快だと思うような出来事との遭遇に。
だけどやっぱり毎日愚痴は出る。
うじうじしたり、泣いたり、病院に行ったり、誰かにぶちまけたり。
あまりにストレスがたまって、家族や恋人と大バトル、なんていうのも今まで何度か。
結局、ストレスの対処は今も上手じゃない。
ネタにしてしまえ。


うちの会社の取引先は、メーカーも得意先も含め、とにかく柄が悪い。
上品ではない、とか、失礼だ、という柔らかな表現ではない。
なんていうか、たまに家で口走るのが「あー普通の人と喋りたい」。
これでも社会人できるのだなと、ある意味感心。
世間一般でいうところの温室育ちな私には、新たな世界を発見した気分だ。


本日の、ささやかな出来事。
「出荷証明書」という書類がある。
その名の通り、この商品をこの場所へ確かに出荷しましたよ、という証明書。
得意先からそれをメーカーに依頼してほしい旨FAXが来たので、連絡。
するとメーカーから「この商品そんなに出荷していないので、実績ないものについては出せません」との連絡。
聞くと、半分近く数量が違う。
そこで得意先に電話。
「えー今忙しいから出られないって言って」。
担当者に取次ぎをお願いしたところ、保留にされていない電話の向こうからこんな声。
「代わりに聞いておきますけどー」と、間延びした返事。
用件を伝えると、「私分かんないから所長に直接電話して」。
もう少し言い方あるんじゃない?と思いつつ、控えてあったその「所長」と呼ばれる人にダイヤルすると、「分からないなー事務所に電話しておいて」。
「事務所の方にご連絡させていただいたところ、所長様のご担当だと伺いましたので」
「えーだってあいつの担当じゃん。とりあえずそっちに聞いて」
「…かしこまりました」


再び事務所に電話。
今度は最初から担当者。
「所長に聞いたんでしょ?」
「いえ、把握していないので事務所の方に確認してほしいとおっしゃってまして」
「えー何それ?自分の担当なのに何で私にやらせるのー。っていうか違う数量で出してくれないの?」
「申し訳ございませんが、実績がないものについてはメーカーの方でも出荷した証明書は出せないとのことですので、お手数ですが依頼元様にご確認いただけませんか?」
「今日ね、あ、その人市議会議員さんなんだけど、会議で連絡つかないみたいなんだよね。だからいつになるか分からないけど、それでもいいの?」
「そうですね、現状では証明書の発行はできませんので、ご連絡いただけるのをお待ちして、保留という形を取らせていただきます」
「あーそう、じゃあ分かったら連絡しますねーよろしくー」


ささやかな出来事…のはずが長くなってしまった。
ちなみに今日はこれ以外にもたくさんわけの分からない電話。
頭痛くなるよ、まったく。
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