Spilt Pieces
2003年02月08日(土)  本
人間の歴史の醜い部分は、見ていると正直気持ちが悪くなってくる。
そしてある点を超えてしまうと、どんな残虐な場面であってもまるで絵を見ているかのようになる。
現実感を失う。
それが何より怖い。
見たくない、でも見ることは義務なのだろうと思いつつ。


歴史が歴史となってしまえば、誰のどんな悲痛な叫びもその大きな渦の中に飲み込まれて消えていってしまうのだろう。
でもそんなのは嫌だ。
例えば私が今ここで消えても、歴史の渦は何一つ変わらない。
分かっていても、それでもきっと誰もが自分が生きている意味を見出したいと思っているんだろう。
自分がそう思うのなら、他の人々の叫び声に耳を傾けないのはそれ自体罪なこと。


今が過去になる前に、今を後悔の対象としない日々の過ごし方をしていきたい。
色んな声を、聞こえないフリで誤魔化す自分は嫌い。
だけど自分に何ができるのかまだ分かっていないから、とりあえず知らないことを知ろうと思った。


嫌いなジャンルの本を一冊、読み始めた。
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