2006年04月17日(月)  旬。
 
結婚指輪はティファニー。婚約指輪はまだ買ってない。いつか買おうとは思ってるけど、今は何かとお金が必要な時期だしね。いつか突然小さな箱を君に渡して「開けてごらん」と言う日が来るよ。夜景が見えるレストランで。
 
「それはやめて」と、妻は言った。
 
婚約指輪は欲しくないというわけではない。私抜きでそんな高価な買い物をするとは何事か。私のものなのだからデザインは二人で選ばせて。あなたはテレビの見すぎなのよ。確かにそういう演出は嬉しいかもしれないけど、指輪のデザインが気に入らなかったら本末転倒よ。一生の宝物なんだもの。二人で選びましょ。
 
確かにそうだと思った。危うくドラマの典型的な一場面に騙されるところであった。結婚指輪を購入するときに感じたことなんだけれど、指輪選びって結構しんどい。デザインは数あれど、奇抜なデザインなものなどそんなにないし、毎日つける指輪のデザインに奇抜さを求めても意味がない。
 
シンプルなデザインを探すと全てシンプルに見える。ショーウィンドウを前に、なんだかどれでもよくなってくる。膝が痛くなって座りたくなってくる。それでも二人にとって大切なものだから真剣に選ばなければいけない。何十件ものジュエリーショップを巡り、辿りついたのがティファニーだった。
 
そのプラチナの指輪の裏には、二人の名前が記されている。二人のものだから二人で選ぶ。結婚指輪を購入してから婚約指輪を買うのもおかしな話だけど、旬な出来事は味が落ちないうちに。
 

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