2006年03月27日(月)  記念日。
 
彼女は毎日僕より帰宅が遅いので、最近は頑張って夕食を作るようにしている。こうやって男は料理にハマっていくのだなぁと思うけれども、僕は全然ハマる気配がない。彼女の帰りが遅いからご飯を作っている。ただそれだけである。
 
「ただいまぁ」と午後7時半彼女帰宅。食卓には僕が作った夕食が並ぶ。というのに。彼女の右手には焼き鳥十数本。左手にはショートケーキ。なんなんだ一体。頑張ってご飯作ったのに。なに焼き鳥って。なにケーキって。
 
「だって今日、あなたの本が出版される日でしょ」
 
あー忘れてた。僕の手元には出版社からもらった本がいっぱいあって、ネットでも告知を散々行ってきたのでてっきりもう発売されていると錯覚していた。でも今日、僕の本は本屋に並ぶのである。今日は出版記念日である。そして出版記念日を覚えていた彼女、焼き鳥とケーキという盆と正月が一緒にやってきたようなお祝いをしてくれようとしている彼女、僕の彼女、今日もなかなかお風呂に入らない。
 

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