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| 2005年08月02日(火) 決意表明。 |
| のどが渇いた午前1時。マンション下の自動販売機でペプシコーラを買ったその時、背後からこちらに向かって駆けてくる足音。 ヤバイ。刺されるか何かされる。と、頭の中ではそう思ってるが、体はまだ取り出し口からペプシコーラを手に取ろうとしている時で、背後から近付いてくる人間に尻を向けている恰好。こりゃ無防備だ。防ぎようがないな。怖いな。ちょー怖いな。なんて考えている暇があればすぐに体勢を整えればいいものの、いつまでもダラダラと動いているものだから、「すいません」と声を掛けられた時に必要以上にビクッと体が反応してしまい、恥ずかしくて、夜中にペプシを買いにきているということも加えて恥ずかしくて。 振り向くと、どこにでもいそうなどこにでもいる程度のキレイなお姉さん。「イ、イタバシ区役所はどこですか?」と息を切らしながら訊ねている。板橋区役所なんて引越しの手続きの時に一度行ったきりで、正確な位置なんて覚えているわけがなく、だいいち板橋区役所なんてここからものすごい遠いとこにあったような気がする。 「多分あっちの方だと思うけど、遠いですよ」 「どのくらいですか」 「いやよくわからないですけど」 「走っていきます」 「え?」 「走っていきます」 そう言って彼女は一目散に駆け出していった。午前1時なのに。ジョギングウェアじゃなくてデートの帰りみたいな恰好なのに。しかも僕に対して意味不明の決意表明。彼女は無事に板橋区役所に辿り着いたのだろうか。どこかで挫折して環状7号線でタクシーでも拾ったのだろうか。そしてこんな夜中に区役所に何の用があるのだろうか。 |
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