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| 2003年10月29日(水) 停止。抑制。 |
| 幸福か不幸かといえば、昔の僕は後者だった。死にたいと思うおとだってあった。それくらい不幸だった。人は不幸のどん底に落とされた時、思考回路はどのように働くか。僕はそのメカニズムを知っている。 不幸になった時、人の思考は停止する。 表面上は、表面上は何の変化も見せず、笑い、笑い、笑い、主に笑う。馬鹿と言われて喜ぶ。悩みなさそうでいいねと言われて悩みがないのが悩みだよとおどけてみせて、その裏側を誰にも見せず、自分でも見ない振りをする。感じない振りをする。僕を取り巻くあらゆる不幸を抑制する。 あの頃はよく考えていた。この抑制された気持ちはどこに行くんだろう。海を見た時や山に登った時、トイレで排泄する時、カラオケでマイクを握っている時、彼女といる時、酒を飲んでいる時に解消されてるのだろうか。そしていつも結論は決まっている。 「これは絶対僕の深いところに根付くだろう」 あの頃のこの考えは決して間違ってはいないと思う。今は少なくともあの頃よりは不幸じゃないけど、僕の深いところには今もしっかりとあの頃の根が迷路のように複雑に根付いている。僕は知っている。僕だから知っている。 |
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