![]()
| 2003年08月18日(月) クリーニング屋の矛盾。 |
| ベランダに干していいのか! どうせ僕が干したら雨を降らすんだろう! え!? えぁ!? そうだろうそうだろう! 僕は知っているのだよ。そのくらい存じ上げているのだよ。この微妙な空模様。暗くて重い曇天模様。僕は知っている。洗濯物を胸いっぱいに抱えながらたたずんでいる。葛藤している。でも知っている。僕がベランダに足を踏み入れ、溜まりに溜まった洗濯物を干し、達成感と共にマイルドセブンライトを一服せしめるその時、頬に落ちる一粒の水滴。ん? んぁ? あ! 雨降ってきた! 今干したばっかりなのに! 急いで取り入れなきゃ! 今までの苦労が水の泡になってしまう! 雨だけにねー。ぷぷぷっ。という事態に陥ることを期待しているんだろう お天道様は。馬鹿が。干すか。フン。 暗い部屋で体育座り。ブラウン管の前で体育座り。太腿の裏側を掻きながら。天気予報を待ちながら。お。お。埼玉、曇り。午前40%午後30%。微っ妙ーー。こんな微妙な降水確立ではベランダに洗濯物を干して万が一雨が降り出したとしても、気象庁はおろか、フジテレビにさえも文句は言えまい。じっと見る。じっと窓を見る。空を見上げる。 梅雨が明けたのか明けてないのかわからない今年の夏の、洗濯物。海水浴客が少ないとか温泉街が繁盛しているとかそういうことはどうでもよくて、まず生活基盤を安易に脅かすこの洗濯物。Tシャツを脱げば脱ぐだけ、パンツを履けば履くだけ、顔を拭けば拭くだけ憂鬱になってくる。今日洗おう。明日洗おう。明後日洗おう。一週間洗ってないような気がする。と洗濯物中心に時間の経過を考えれば、まさに光陰矢の如く。あっという間に一週間。かといって仕事中心に時間の経過を考えれば、まさに一日千秋。あぁまだ火曜日だよ。と。この観点から考えますと、クリーニング屋さんの時間の経ちっぷりときたら! ややや。ここに矛盾が生じました。クリーニング屋さんは、来る日も来る日も洗濯物に追われる毎日でございます。だからあっという間に時間が過ぎてしまいます。だけどクリーニング屋さんはクリーニング屋という仕事として確立している職業ですので、先ほど仕事に関して考えると時間の経過が遅いということを申しましたので、あぁまだ火曜日だよと嘆いているクリーニング屋も存在するということ。洗濯物に追われているというのに時間の経過が遅いというこの矛盾! ややや。どうなってるんだここんとこは。生憎、知人にクリーニング屋がいないので、いや、いることはいるんだけど、あまり、こう、アフター5に飲みに行ったり、お前友達だからっていくらなんでも人前で屁ぇこくなよ! なんて言えるほど仲が良いわけではないので、もとい、苗字は知っているけど、どうしても名前が思い出せない仲なので、困った。電話番号も知らないし。いきなり「飲みに行こう」って誘うのもなぁ。わざとらしいしなぁ。しかし知りたいなぁ真実を。解消したいなぁこの矛盾を。 っと。これでよし。今日はもう降らないだろう。ちょっと空も明るくなってきたし。ふぅー。空は晴れないけれど気持ちは幾分晴れた。7日分の洗濯物が壮厳とベランダに並び、弱々しい風に揺られている。達成感と共にマイルドセブンライトを一服せしめるその時、頬に落ちる一粒の水滴。ん? んぁ? あ! 雨降ってきた! 今干したばっかりなのに! 急いで取り入れなきゃ! 今までの苦労が水の泡になってしまう! 雨だけにねー。ぷぷぷっ。 |
| 翌日 / 目次 / 先日 |