2002年03月21日(木)  先入観。
3日前の話。
まだ僕は東京にいて「アメリカの文化と言語�掘廚箸い�
まったく専門外の講義を受けていた。苦痛以外の何物でもなかった。
おまけに教室を間違えて、約40分遅刻した。
 
僕は2人の女性に挟まれるように、
半ば割り込むように、一番後ろの席を確保した。
教授からより遠く、授業にはより消極的に。
  
「おはようございます」
「おはようございます」
 
隣の女性とのあいさつも適当に済ませて
僕はポケットからカロリーメイトと缶コーヒーを取り出して、
脇目も触れず、朝食を摂り始めた。
 
左隣の女性は、とても大人しくて、講義にしきりに肯いていると思いきや
ただカクンカクンと居眠りをしているだけだった。
 
右隣の女性は、とてもお喋りだった。
教室が暑過ぎるのか、喋り過ぎに関係あるのかわからないけれど、
話している途中に突然鼻血を出して僕をとても狼狽させた。
慌てて、サンシャイン通りで貰ったテレクラのティッシュを差し出した。
彼女は鼻血が出ている最中も絶えず話し続けていた。
 
左隣の女性は驚く程眠り続けていた。
驚く程眠りつづけるほどつまらない講義だった。
 
その女性は突然目覚めた。
そしてしばらく憮然とした表情をした僕の横顔を眺めていた。
授業はつまらないし、右隣の女性は喋り続けるし、
左隣の女性は珍しいものでも見るように僕の顔を眺め続ける。
 
「もう何年くらい美容師をやってるんですか?」
 
質問の意味がまったくわからなかった。
頭を傾げていると、講義が終わった。

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