『ヘビゴンザレス(仮)の観察日記』

2003年05月09日(金) "で、出ちゃうぅ……ッ!"


授業に、バイトに、劇団の練習。
飲み会に、シュウカツに、ゼミのプレゼン。
そして、HP更新作業と、
碌に夜中も寝ていない私。

そんな私を無視して、無邪気に夕方6時就寝のヘビゴンザレス(仮)は、夢のなか。
キーボードの反応の遅さにイライラしていると、
パソコンの起動音がうるさいのか、目覚めたヘビゴンザレス(仮)が。

「レイカ、大変」

大変さを微塵も感じさせることのない口調で、体を寝かせたまま、話し掛けて来た。
私もつられて、
「何が大変なの?」
と悠長に流し訊いた、すると。

「大変。出そう」

相変わらずの体勢と口調で言って来たので、さっきと同様私も、
「そう。よかったじゃない。出そうなんだ。……えっ? 何が?」
と思わずのボケ調子に、乗りツッコミ。

そんなことなどおかましなしに、突然両腕を天井に掲げたアイツ(仮)。

そんなことより、出すって何を?
おねしょ?
くしゃみ?
例のブツ?
それとも、それを通り越して、
このサイトでは禁断の(※ 何故ならジオ規定に引っ掛かるから)例のアレ?
いや、それとも、例のアレが出る前の、透明なほうのアレですか!?

「いけないわ、ヘビゴンザレス(仮)!
 私はまだネット・アイドルになる夢は捨てていないのよ!」
そんなことを叫ぼうとしたとき、耳を突き破るヘビゴンザレス(仮)の雄叫びが。

「ちゅどーん」

まったく、"!"も"☆"も付加しない、いつものロボット口調。
そのあと、
「ロケットパンチ出ちゃった」
と、ヘビゴンザレス(仮)が、私の妄想を打ち消す冗談とも取れない冗談。
もちろん、天井には、
ヘビゴンザレス(仮)の腕が飛んでいるような事態も起こっていなかった。

ホッ。
として、再び、パソコンに向き合う私。
満足して、ベッドに戻るヘビゴンザレス(仮)。

ああ、よかった。
ネット・アイドルになる夢が打ち砕かれなくて。
ヘビゴンザレス(仮)に打ち砕かれる前に、自分で自分の首を絞めている事態に、
このときの私は気付いていなかった。





……大丈夫だよね、ジオ規定。


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武者小路麗香 [MAIL] [HOMEPAGE]

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