『ヘビゴンザレス(仮)の観察日記』

2002年05月17日(金) 『ライオンキング』を、観に行って来ました。


劇団四季の超話題作、『ライオンキング』を見て来ました。

"途中で寝たり、騒いだりしちゃうかな?"
と思っていたヘビゴンザレス(仮)も、えらく感動。
観劇が終わり、劇場からの帰り道にも、
「すごいの、すごかったの。
 ライオンが立って歩いて、目がよっつなの」
と、いつもより興奮した口調で語っていました。

私はその横で、ただヘビゴンザレス(仮)の言葉に相槌を打ちつつ、耳を傾けていました。
他愛もない感想を述べるヘビゴンザレス(仮)。
その感想を半ば聞き流していたそのとき……

「…でね、うまやらしいの。
 しっぽがついててね、ヘビゴンザレス(仮)もしっぽつけたいなあ…」

!!!???
何ですって!?
「しっぽつけたいなあ」ですって!?

"そんなもの、もう、あなたのお尻に付いているじゃないのよ!?"
と思いながら、すかさずヘビゴンザレス(仮)の背後に回ると……。

な、ない!?
昨日まで、いや、たった一分前まであると思っていたしっぽが、実は、なかったことが判明。

……そんなことを、いまのいままで知らなかった私は、母親どころか飼い主も失格ね。
はあ、これからどうやってこの子を育てて行こけば……。

そんなことを思って途方に暮れている私の横で、
ヘビゴンザレス(仮)はまだ興奮冷め遣らぬ様子で

「すかーってかっこいいなぁ、すかー。
 悪いな、黒いな。
 あんなふうになりたいな。
 たかわらいのれんしゅう。する。
 ふははははは、ふはははははははは。」

と、山手線ご利用者の神経を逆撫でしていました(もちろん、慌てて口を塞ぎました)。


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武者小路麗香 [MAIL] [HOMEPAGE]

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