文字姫
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電話。→→→2007年09月26日(水)
今日はバイト。

地味に居酒屋のバイト続いてるの。

夜はもう一切行ってない。

お金を稼ぐのは大変なんだなぁなんてたまにバカらしくなっても行ってない。

彼を失いたくないっていう一心で行かないでいれてる。

バイトが終わって、バイトだった彼に駅で何時間か待っててもらって、一緒に帰ってきて、友達がひとりでいたくないっていうから、家行ってあげていろいろ話してきた。

なにか言ってあげれなくても、一緒にいてあげることに意味があるって学んだし。

で、4時半頃帰ってきて、顔洗って寝ようと思ってケータイ見たんだけど。

元彼からメールがきてた。

「もう限界だよ。助けて。別れてやっと気付いたけどお前がいなきゃ仕事もできないし無理だ。なんでもするからもう一度一緒にいてほしい」

っていうような内容だった。

あたしは、他人事のように、客観的にそれを読んだ。

あんなに好きだった人なのに、あんなに愛してたのに、あんなに泣いたのに、あんなに苦しかったのに、ほんとに死にそうだったのに、まだ全然時間は経ってないのに、って、冷静に思いながら。

それから眠かったしメールするの面倒で電話した。

こっちから電話するのは金かかるから嫌だと思って、向こうにかけてもらう程だった。

それから話した。

あたしはそんなに暗く話さないで、淡々と仕事の話とかを聞き出そうとした。

彼は、なに言ってるかわからないくらい泣きながら、「好きで好きでしゃぁないんだって。仕事してても誰といても何しててもお前のことばっか考えてる。写真もプリクラも動画も捨てれないし、何回も見ちゃうし、見たら余計辛くなる。ほんとに好きでしゃぁないんだって。仕事も全然手につかない。俺なんでもするから戻ってほしい。どうしても諦めれないんだって。忘れれない。好きで好きでしゃぁない」みたいなことを、堰が切れたみたいに、喋ってた。

あたしは、あぁ、ほんとに辛いんだな、ちょっと前のあたしと同じなんだな、って、冷静に思った。

それから、戻ることはできないことと、彼氏がいるかどうかを知りたがる彼に、それは答えない約束だったっていうことを、話した。

戻りたいとは、少しも思わなかった。

戻ってもまた彼は同じことをするからっていうよりも、もう彼を愛してないからだと思った。

今は今の彼を好きだからだと思った。

だから、「付き合ったことは少しも後悔してないけど、もう前みたいな好きじゃない。だから戻れない」って、言った。

人がいろいろ話してあげてるのに、最終的に彼は電話越しに寝始めたり。

変わらないなぁこいつって呆れた。

好きで好きでしゃぁない子がまじめにしゃべってるのに寝るとかすげぇなって。

でもこれであたしはすっきりした。

本当に元彼への気持ちは消えたんだ。

もう違うんだって、実感した。

まさかこんなに早く吹っ切れて、こんなに早く違う人を好きになれるなんて、あたしも思わなかったし、彼も思ってないだろうし、友達も誰も思わなかっただろうな。

でも、だからと言って彼を好きだったときの気持ちがその程度だったとか、苦しかったのがその程度の苦しさだったとか、ほんとは大したことなかったとかじゃないの。

あの時はあの時でほんとに好きだったし、ほんとに愛してたし、苦しくて苦しくて、ほんとに死んじゃいたいって思ってた。

それは今思い返しても変わらない。

泣きながら、戻りたいって言ってくれて、思ってくれて、不謹慎だけど、嬉しかったよ。

あたしが辛かったのと同じように辛くなってくれて、嬉しかった。

いい気味だとかじゃなくて、純粋に、惇のあたしへの気持ちがあたしと同じものだったんだっていうことが、嬉しかったよ。

ありがとう。

先にラクになっちゃってごめんね。

でもあたしは今惇が辛いのを何ヶ月も耐えて、やっと今があるんだよ。

惇が辛い今、あたしは話を聞いてあげることしかできないけど、あたしが辛かったあのとき、惇は、なにもしてくれなかったよね?

それどころか、もっとひどい仕打ちを、たくさんしたよね?

だから、あたしは、幸せになれたし、このままじゃ惇は、幸せになれないよ。

早く惇がそのことに気付けばいいんだと思う。

でも気付いたら惇からあたしは消えるから、少し淋しい気も、するけど。



このまま、このままで、幸せを幸せだって思えたら、ほんと、幸せなんだけどなぁ…。












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