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カラスの親指


最高に面白かった。
超最高に面白かった。

『カラスの親指』
道尾秀介 著



不幸な出来事を引きずり生きている
詐欺師同士の共同生活から繰りなされる
強烈な出会い、逃亡、少しの笑い、ユーモアと
いくつかの涙の生活劇、復讐劇。

そして最後の最後での予想もつかないどんでん返し。
やられた。だまされた。

西国分寺の本屋さんが
おすすめの本を紹介してなければこの本に
たどり着けなかったし、手書きPOPをたくさん書いている店員さんに感謝。

CD屋さんも、店員さんがどんどんおすすめのBLUES、SOUL MUSICを紹介する
お店が日本中いたるところにあって
当たり前のようにBLUES、SOUL MUSIC、ロックンロールを聴く人達が
あふれている環境になれば
もっと住み心地の良い日常になるんじゃないかと思ったりする。

「君、このCD良いから聴いてみなよ!」なんて
まだ思春期真っただ中の中、高生に気軽に話しかける店員さんがいて
その店でいろんな音楽が視聴出来て、たまり場になって
そこでLIVEもあったりして
もっと音楽が生活に身近にあれば、どんなに素晴らしいことか。

そんなこと言っても、それはきっとありえない事だろう。
そんな心意気の人が自分のお店を持ったりしないと。

なにわともあれ、今回読んだ道尾秀介という作家は
すこしファンになったかも(笑)
まだ1冊しか読んでいないが、なんかとても面白い。

前回読んだ柚月裕子と道尾秀介、ちょっと他の本も読んでみたい。

それにしても、小説家ってすごいな。
よくこんな話の展開を構成できるな。

『カラスの親指』

まんまとやられたな。すごかったな。


2020年11月20日(金)

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