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昨日はヨシタロウの幼稚園の運動会だった。 オレは二日酔いだった。
父母リレーがあって オレはアンカーで バトンタッチされた時は結構余裕で一位だった。
母は半周で 父は校庭を一周(約100メートル)走ることになっていたから オレは必然的に父であるが故に一周走った。
二位で走っていた組のアンカーのオッチャンが 規格外にメチャクチャ足の速いオッチャン(現役体育教師)だった。
一位で走っていたオレに どんどんそのオッチャン迫って来た。
すぐ後ろにザクザクと足音が聞こえて メチャクチャ怖かった。
その時頭をよぎったのは ヤバイ!今まで一位だったのにアンカーで抜かれちまったら ヨシタロウに顔向けできね=! だった。
必死で走った。 ギリギリギリギリでオレはゴールに一番初めにたどり着いた。 あと5メートルゴールが先だったら その現役体育教師のオッチャンに 間違いなく抜かれてた。
二日酔いは一気に吹っ飛んだ。
父母綱引きにも参加した。 オーエス!オーエス!で腕に思いきり力が入っていたんだと思う。
今日、足と腕が半端無く筋肉痛でつらかった。
昨日 ヨシタロウと一緒にフォークダンスしたり コロコロコロリンという競技をやって、とてもとても楽しかった。
こうやって、子供と一緒に競技出来る運動会って 幼稚園だからこそだよな〜と思うと 感慨深げになった瞬間があった。
こんなオレだけど ヨシタロウにとってのお父チャンはオレしかいないし でも、ヨシタロウはいつの日かオレから勝手に巣立って行く日が来るし来ないと困るし。 それまでの間、一緒に楽しい思いをさせてくれて。ありがとう! どんな事があってもオレはオマエのお父チャンだ! でもオマエはいつの日かオレから巣立って行くし行かないと駄目だし そしてオマエもお父チャンになる日がきっと来るのだから!
ありがとう。オレに、オレはオマエのお父チャンである事を気付かせてくれて。
そんなことを思っている時 肝心のヨシタロウは徒競走(4人で走る)でビリになっちゃった。
ヨ〜イドン!が鳴ってもヨシタロウはすぐには走り出さず自分のクツをいじってた。 いじり終わって立ち上がって走り出したときは他の3人は既に何メートルか前を走っていた。
オレはヨシタロウ、何やってんだ?と思って見ていた。 案の定、ビリだった。
運動会が終わり家に帰って来て ヨシタロウと一緒に風呂に入っている時 ヨシタロウにオレは聞いた。
「かけっこどうだった?」 「オレ〜ビリだったよ〜」ヨシタロウが言った。 「そっか〜。世の中には足の早い奴、沢山いるからな〜 オマエがビリだったからって、それが全てじゃないからよ、 オマエにはオマエの良さがあるんだから、それを追求すればいいんだ」 「一位になりたかったな〜。せっかくボタン押したのに〜」とヨシタロウが言った。 「ボタンって何?」 「クツのボタン〜」ヨシタロウが言った。 「クツにボタンなんかあるのか?」 「ヨ〜イドン鳴った時、クツのボタン押したんだよ〜」ヨシタロウが言った。 「そっか〜。クツのボタン押したのか〜」 「オレ、チーターになったのに〜」ヨシタロウが言った。 「そっか〜、ボタンしてチーターになったか〜」 「そうだよ〜。お父チャン。オレにもっと空気を入れてくれよ〜。 そしたらもっともっともっと早くなれたのに〜」ヨシタロウが言った。
心から心から体中から体中からヨシタロウの事、愛しいと思った。
オマエ、ボタンを押してたんだな。
よ〜しわかった! オマエが本当に足が速くなりたいんだったら ボタンなんかに頼らず、オマエの足で思い切り走れ!
オマエが本当に足が速くなりたいんだったら オレはいくらでもオマエと一緒に全力で走って 今よりも、もっともっと足が速くなる練習をいくらでもやる。 オレが導いてあげるしかないだろ!
ヨシタロウ!
オマエのクツには 確かにチーターになれるボタンがあったんだ! 大人には見えない、オマエにしか見えないボタンがクツにあったんだ!
ヨシタロウ!
来年、年長さんだ。 来年が一緒に運動会出来る最後の年だ。
ヨシタロウ! 一緒に走ろうぜ!
オレにもきっと チーターになれるボタンがあるよな!
オレもやれるよな!
オマエに負けてられね〜からよ!
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