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忘れないうちに

「元祖天才バカボン」はとっても面白いのだ。インフルエンザで倒れたとき、ずっと観てたのだ。東京MXというテレビチャンネルで平日の夕方やっていたのをずっと観てたのだ。凄く面白かったのだ。大人になって観るとメチャクチャ面白いのだ。内容が深いのだ。突き抜けているのだ。哲学をぶら下げずに哲学ぶちかましてるのだ、メチャクチャ面白いのだ。カモがネギをしょっているのだ。イカがシャチと合体しているのだ。猫が犬になるのだ。そんなバカボンを受け入れた当時の日本は良い国なのだ。日本人ってなかなか良い奴なのだ。でもなんでいつから、仲間とツルまないと何にも出来無くなったのだ。村上春樹の本を読むくせに、なんでどうして、独りぼっちを楽しむことも知らずにうすっぺらな孤独でなぐさめあっているんだ。年々自殺者が増えているんだって。こんなにいらない物があふれているのに物は益々増えるばかりで、みんな自分の居場所を守る事だけに夢中なんだってさ。どいつもこいつも噂で楽しんじゃって、小さくなって、どんどん狭くなっちゃって、もうバカボンを受け入れてくれやしない。笑われ役はお疲れで道化師は声を枯らし実をつけることもなく終わる。「元祖天才バカボン」はオレの心をとっても穏やかにしてくれた。最後に言われてホッとするんだ。言われるとホッとするんだ。クリクリの目ん玉で真顔で言われると明日への元気がわくんだ。「これでいいのだ」「これでいいのだ」「これでいいのだ」「これでいいのだ」元祖天才バカボンのパパだからパパなのだ。

2009年12月20日(日)

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