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7日 土曜日
ライヴハウス
高円寺ALONE
「たかが2周年記念ライヴ」
4日間行われるライヴの初日
に出演した

出演者7組
一人の持ち時間15分
この15分というのがくせ者で
実際にあの場に居合わせてみると
思っていた以上に
危険な香りの純度の濃い
ごまかせない緊張と
それをたたえる解放で
渦が巻かれていた

見せつけられる
一人一人、凄い集中力
いつもの30分のステージではない
15分で全てを放とうとしてくる
密度が尋常じゃない
頭で考えたって始まらない
何かを試みる隙間などない
もはや逃げ場がない
自分のやれる事を
自分を信じ切って
思いを切ってやるだけの
純粋な純粋な
「たかが2周年記念ライヴ」
の初日の始まり

トップバッターのHYOさんのステージ
とても勇気づけられた
HYOさんはトップバッターのプレッシャーの中
自分の世界を崩す事せず、迷わず一言一言丁寧に
言葉を紡ぎ唄った
その姿
かっこ良かった
そして
しっかりと届いた
この胸に
HYOさんの
思いが・・

テケタさんのステージ
テケタさんはどんどん声が大きくなって来ている
初めてテケタさんのライヴを観たときより
どんどん大きくなっている
どんどん大きくなっている
本当の声が

テケタさんがファンキーなリズムを
マイナーコードで弾き始めた時
ドロドロとしたネバネバが動き出した

そして
「テケタだよ〜ん」の
あの顔と声ときたらもう
たまらないよ

恒久和純
迫力があった
唄が安定している事に
ビックリ!
言葉にノリがある事に
もっとビックリ!
そして
ステージから降りて
歩きながら
唄いだした事には
もひとつビックリした

でも
ちょっとやりすぎちゃったか?!?

またライヴ観に行くよ!
だってブルドザーの車輪のうめきのように
重くなっているんだもの

松浦キノコ
彼はもっと多くの人に認められるべきなんだ
破滅型のエンジンとクールとピュアなハートで
行き場のない溜まり溜まったもんをぶっ放しているんだ
ひねくれ者のシャイな瞳
鋭い横目
嘘がない

あまのじゃくな毒キノコ
彼のライヴが終わり
5分間の休憩が入った

彼のライヴが
一つの区切りをつけた

キノコのライヴ
あの後に
続けてライヴをやるのは
酷だ

それに
井上さんの照明が音が
直球なんだもの
集中力の塊の直球なんだもん

そりゃ
ワン呼吸おくよ

そう思って
オレも一回
外に出た

4階からエレベーターに乗って
1階に降りるまでに
ガラスに映る自分の顔
睨みつけた

オマエにいったい
何が出来る

一階について
扉が開いて
外の音が聞こえた

一歩外に出たが
すぐまたエレベーターに
乗った

外は
内だ

内があるから
外があるんだ

後半戦が始まった

長澤まろい
ピアノのジャンボさん

深い深い体内の
丸いところから
産まれようとしている声が
舞い降りるステージ

良かった

そして
紫ら妃さんの世界

観たかった


まさに
紫ら妃さんが
裸足で
制御不能な自分を
どっしりと
土手っ腹で保つ
透明な即興の表現の
そのステージを観たかったが

感じた

そしたら
口から心臓が飛び出る程
緊張した

いったいオレに何が出来るんだ!
周りは全て敵ばかりじゃないか!

オレはみんなのように
拍手がもらえるステージが出来るんだろうか

やるしかないじゃんか
立ち向かっていくしかないじゃんか

オレにだって誇りがあるんだ

何,惑わされてるんだ
誰に惑わせれてるんだ
結局
惑わせているのって
自分の弱さにじゃないか

やるしかないだろ
普段、何にも出来ないんだから

ここでやるしかないだろ!

紫ら妃さんの
ステージが終わり
楽屋の向こう側で
大きな拍手が起きていた

恐い
ステージに行くのが
恐い

チューニングを確かめて
いとも簡単に来やがる
歩き始めるまでの
ほんの一瞬の
とても長い瞬間に
マスター井上さんから

「よろしく頼むよ」

あったりまえじゃないですか

オレはコンプレックスの固まりだ
自分が何なのかもわかりゃしない
ないものねだりのうわっつらで
生きてるよ

そんなオレでも
やれる事があるんだ
やりたい事があるんだ

だったらやれよ
立てよ
放てよ

夢の中にいっちゃったら
老け込むの早いぜ

夢じゃないんだ
これが現実なんだ

現実こそ夢だ
夢こそ現実だ

オレの現実はどこにある

夢の時間にいたら
夢から覚めた時
老け込むのは早いぜ

現実で生きるんだ
それが死ぬまでの夢だ

ライヴハウス
高円寺ALONE
「たかが2周年記念ライヴ」
4日間行われるライヴの初日

始発の時間まで
高円寺ALONEに居た
松浦キノコも居た

オレ、やったよ!

まだある
「たかが2周年記念ライヴ」の
残りの3日間に
勝手ながら
「よろしく頼むよ!」と
バトンタッチして
電車に乗り込んだ

電車の中で寝た

目が覚めたら
八王子だった

寝過ごしたんだ
それがどうした

降り立った
プラットホームは
突き刺さる寒さがあった

その寒さで
目が覚め

折り返し電車の中

また寝た

家に朝の7時についた


8日

渋谷アピア LIVEが始まった

放心状態のまま
リハーサルに入った
滅茶苦茶
音が良い

自分が
丸裸にされるその音に
気持ちよくなった

いかん
気持ちよくなったら
いかん

そこを超えて
やらなきゃいかん

こんなに丸裸に
されてるんだ

中途半端じゃ行けないだろ

声を出した
声が切れた

ヤバイ
喉が潰れてる・・

その心配を打ち負かす程の
放心状態が続いたまま
ライヴが始まった

精一杯唄った

観て聴いてくれた方々に
感謝だ

無事に2日間が終わったと思った

なぜか
ライヴ音源を聴く気にはならなかった
直感的に避けた


9日

前日の渋谷アピアの
ライヴ音源を聴いた

声がうわずっていた

精一杯やったんだ
悔いは無い

だが
気持ち良くなっていた
自分に嫌気がさした


10日〜12日
激しい波が襲って来た
本気で向き合わないと
オレ、潰れる




13日 土曜日

息子が
人差し指で
障子を破り始めた






2007年01月13日(土)

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