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息子を胸に抱き


「coffee & cigarette」
という映画を観たいと思い、
レンタルビデオ屋に行ったが
今日も借りられていた。

外はすっかり冬のにおい。

コートを着て自転車に乗っている人達
の土曜日の午後

まだ首の座っていない
息子を胸に抱き
レンタルビデオ屋まで


みんな始めは子供だった

お前がこの世に産まれていなければ

お前という人間は
この世に存在していない

羊水の中で
生きるすべは、すでに得ているように
思える

ただ
自我の目覚めとともに
何かを
忘れていくだけのようだ


その忘れ物を
どこかで、手繰り寄せよるように
死に向かって
生きているのかもしれない





2005年11月19日(土)

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