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源さん事、井上博之氏が舵を取る 新しいライブハウス 高円寺ALONEが 1月11日(火)にオープンする。
1ケ月前から本格的な内装工事が始まり 去年の年末までは、区切りのいいところで 作業が終われば 現場でビールを飲み、語り、また明日、の 日々であったが、
年を明けてからは、それをする必要もない程、 夢中でオープンに向け、まい進の日々であった。
幸いな事に俺は、解体作業の時から 手伝わせてもらう機会があり、今日まで来た。
考えてみれば、内装工事の技術もないなかで おまけに、源さんからは「手伝いに来てくれ」と 頼まれた事がない事に最近気付いたのだが ほぼ毎日、高円寺ALONEに足を向けては、 源さんに「頼むから田村!何もしないでくれ〜」 「このバカチンが〜」 と言われてたように思える。
手伝いに来たくても、遠くてなかなか 来れない人達がワンサカいるなかで、 高円寺は俺にとって帰りの電車の途中下車駅である。
源さんに世話になりっぱなしの俺の10年は 何にも恩返しが出来ていない俺の10年と等しく 高円寺を通り越して東小金井まで帰る事なんて 出来なかった。
解体作業でな〜にもなくなった空間をゼロから 手作りで作っていく事に対し貴重な体験をしてるとか そんな生易しい気持ちでは到底手伝えない領域があった。
源さんの高円寺ALONEに対する思い入れ、 出演者の事を何よりも大切に考え、 高円寺ALONEに人生をかけている姿は、 年を明けてから特に凄まじく、俺も熱くなり 平日は終電まで、翌日が休みの時は明け方4時まで 高円寺ALONEで過ごした。
その生活も11日で終わる事への実感が今は全くないが この1ケ月全日、源さんと内装工事をした、 丸ちゃんこと西岡さんの存在をなくして、高円寺ALONEの 内装工事を語る事は出来ない。
丸ちゃんはミュージシャンではない、 内装工事の職人さんである。 源さんとのつながりは 草野球チームのメンバー、だという事だけであった。 それが今じゃ、源さんと切っても切り離せない存在になっている。
ガス工事、電気工事以外、材料の手配から内装のあらゆる全て全部 丸ちゃんなくしては語れないのである。 水まわり、配水の仕組みを作り上げたJINさんも然り。
今回の工事中にお会いした 中野さん、篠塚さん、八幡さん、マーボさん、イムカイさん、 れいやさん、中島さん、佐藤さん、高畑君、3吉君、ガッちゃん、 定由さん、浦部さん、他にも沢山の近い人、遠い人達の 「源さんがんばれ」が源さんには届いている。
俺は高円寺ALONEがオープンしたら、 いちミュージシャンで、ALONEのステージに立つだけであり 内装工事に関して、それをLIVEに持ち込む事はしないし、 源さんがいるから、ALONEで唄うとか ましてや内装工事して愛着あるからALONEで唄うといった スタンスでやる事はない。
今、実際は10日の午前11時30分を過ぎたところだが 俺の中ではまだ9日なのだ。 今、帰って来たところだ。 ずっと高円寺ALONEにいた。源さんも寝ずにいた。 これから2時間、ちょっとばかし寝る。 源さんはまだ、ALONEにいると思う。
今日の作業が終わり、俺が帰ろうとした時 源さんは「明日おめ〜来いよ!」と最高の目つきで 俺に言った。
初めて源さんは俺を誘った。
だから、今から2時間ばかし寝て、起きたら10日の ALONEオープン前日の最後の追い込みを手伝いにいくのである。 源さん、待ってて下さい。なのである。
あと少しなのである。
オープンしたら、もう高円寺ALONEは 出演する全てのミュージシャンが主役となる 誰のものでもない個のステージとなるのである。
その日が内装工事に携わった全ての人達の 心から待ち望んでいる最大の事なのである。
俺にとって、生意気にも私的だった高円寺ALONEの日々は
明日で終わる。
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