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公園のベンチにて、余韻。2回目の拍手。


昨夜、部屋で遅くまで飲んでたのも
おかまいなく、

昨日の「大樹&Little Wings」のワンマンLIVEの
余韻が気持ち良く残ってた今朝の目覚めは
すがすがしいものだった。

近くの公民館に本を借りに行き、帰りに近くの公園に行き、
ベンチに座った時、時間は過去へ流れた。

かれこれ、3、4年前
ひょんな事がきっかけで、大樹とは一時期、
ひとつ屋根の下で空間を共有する時期があった。

そこは坂道昇って、途中のコンビで牛乳を買って、紅茶に入れようなんて
考えるのに丁度良い、井の頭公園からちょっとはずれた場所だった。

共有といっても、当時の俺と大樹の生活のリズムが全く違ったため
あまり言葉を交わす機会もなかったが
親近感を妙に感じる、あの空間に居たものにしか分からない2DKの空間があった。

当時俺は26〜7歳。大樹は20歳頃。

同じ炊飯器で炊けた飯を時間差で食う。
同じ冷蔵庫を使って、同じトイレを使って、
同じ風呂を使って、同じ台所を使って、同じ玄関を出入りし・・・
(おっとっとこれ以上は言わん)

近すぎるだけに・・・・
なおかつ大樹は人見知り、俺は照れ屋と疲労で
ふすま一つ隔てている以上に結構距離はあったと思う。

とは言っても、俺の港は開いてたんだが、
と〜にかく大樹の人見知りオーラは凄かった(笑)。

俺は俺で疲労のピークの時で
大樹と出会ってからすぐの頃、腰を痛める時期でもあって、
「人見知り&野望の固まりとはこいつの事を言う」典型的な奴と
話せる気力が無かったのかもしれない。

「今の俺じゃ話せない」感があった。
(港は開いてても俺の船は出て行かん、大樹の船も入るわけがない。港で渋滞。)

その後、腰を完全に痛め、昼、部屋で寝ていると
ふすま一つ隔てた向こうから
「こいつ本当に20歳かよ!」っていうくらいの
ブルージーなブルージーな乾いたギターの音色が聞こえてくる。

俺はその音色を枕にまた寝るのが気持ち良かった。

寝ながら、「こいつ凄げ〜」と思った。

ただの人見知りじゃね〜。
ただの野望じゃね〜。

俺が時々、トイレに行くのに部屋を出ると
ちょっとした隙間から見える大樹は
ギター弾いているか、腹筋しているかの、どちらかだけだった。

まともに言葉を交わすようになったのは
俺の腰も大分よくなり、仕事を辞め、引っ越しをし
ひとつ屋根の下で同じ空間を共有しなくなってからだった。

時はまだ、「大樹&Little Wings」の「リ」の字も生まれてない頃。

めちゃくちゃ無邪気な笑顔の持ち主でびっくりした。
ただ、危険な香りがあった。
その危険は美しい危険な香りなのだが・・・・時に危険すぎるのだ。

人見知り&野望に輪をかけた、やんちゃ、冒険好き、に輪をかけた
寂しがり、一人好き、風来坊、わがまま、
その反面、極度の思いやりに輪をかけた、
迷子、でも安心、へっちゃら、何でも来いに輪をかけて行き着くところ

「音楽のこと以外、考えられへん」

それに輪をかけた無邪気な笑顔に俺は1回目の拍手を送った。

それから1年近く音沙汰はなかった。が
ちょうど「大樹&Little Wings」の結成間近の頃
「バンド組むようになった」みたいな内容のメールから
ネット上でつながるようになり、今にいたり、

初めて会ってから3、4年の月日が経ち、
昨日「大樹&Little Wings」のワンマンLIVEを見てきたわけだ。

ひょんな事がきっかけで、大樹と会わなかったら

ひとりの男としての成長している姿として
昨日のLIVEを見れる事は出来なかっただろうし、

そもそも、大樹が俺のような音楽をやってる奴と
接点を持つ事も無かっただろう。

「俺のような」っていうと誤解が生じる。

アマチュアとプロの話をしたら、だいなしだ。

今は関係ないのだ、そんな事。

昨日の「大樹&Little Wings」のワンマンLIVE。
テーマを持ち、メンバーに支えられ、まわりに支えられ
メンバーと一緒になって、世界を創り上げ
危険な香りから、すでに脱皮した、
人を引きつける何かが宿りはじめた、
体重の乗っかった人間になってきた事

そしてワンマンが大成功に終わった事、
みんなで成し遂げた事、
井の頭公園LIVEを心から楽しんでやっている事
極度の思いやりから背中に責任感が出てきた事
無邪気な笑顔に拍車がかかっている事

やり遂げた事。

めちゃくちゃ刺激になった。

ひとりの男として、あっぱれだった。

あの2DKの空間があったから、思う部分もあるのかもしれんが
今日も余韻にひたってる。

他人事にはなれない部分があるのかもしれない。
当然、俺も負けね〜ぜ〜って思う部分もあるが

そこにいちゃ駄目だよ。こっち行こうぜ。ってところでアクセク
しているのとは別のレベルで大樹は半端なく努力をしている。戦っている。

そしてその努力を昨日、実らせた事に
俺は今日、何度も何度も2回目の拍手を胸の中で送っていた。

悔しいぜ。悔しいけど、
素直な濁りのない心からの拍手を送れるのは、
俺も先を見ているから。


もう振り返っちゃいけないんだ。






2004年07月18日(日)

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