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本当に小さい頃は何にでもなれた。
パイロット、宇宙飛行士・・・・・
だがしかし
歳月は重なり
小さい頃
自分の前に拓けた枠は幅を狭め
その狭まった分だけ
「分別」といった得体に知れない物が
与えられ
その袋につめた「分別」をひとまとめにして
投げ捨てられるのはいつまでが限度なのだろうか。
ある時を過ぎればそれは
あまりにも重くなってとても投げ捨てる事は出来なくなる。
かなり淋しい気もする。
それは劇的に何かとお別れをする
ドラマチックな別れにも似る。
もうずっと引きずっていくことしか出来なくなった
重い「分別」を抱え
限り無く点に近くなっていく枠を見ながら
細く細くなった道の上を歩き
宇宙飛行士になった自分でも
パイロットになった自分でもない
細く細くなった道の上を歩く
自分がいるのだ。
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