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自分がいるのだ


本当に小さい頃は何にでもなれた。

パイロット、宇宙飛行士・・・・・

だがしかし

歳月は重なり

小さい頃

自分の前に拓けた枠は幅を狭め

その狭まった分だけ

「分別」といった得体に知れない物が

与えられ

その袋につめた「分別」をひとまとめにして

投げ捨てられるのはいつまでが限度なのだろうか。

ある時を過ぎればそれは

あまりにも重くなってとても投げ捨てる事は出来なくなる。

かなり淋しい気もする。

それは劇的に何かとお別れをする

ドラマチックな別れにも似る。

もうずっと引きずっていくことしか出来なくなった

重い「分別」を抱え

限り無く点に近くなっていく枠を見ながら

細く細くなった道の上を歩き

宇宙飛行士になった自分でも

パイロットになった自分でもない

細く細くなった道の上を歩く

自分がいるのだ。








2004年01月09日(金)

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