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純度


頭の奥を見つめるような感じで目をつむる。
張り合いのない厚い厚い灰色。
スパッと割り切った脇目も振らない進み方から
何となく前を眺め後ろを眺め右を眺め左を眺めるような
頭の中で考えるのではなく、心の暗い淵で無意識のうちに
今の自分に対し、ある種の嘆き怒り虚無感、浮遊
小さな幸せよりかは何処かでずっと大きな不幸を求め
吹いてきた臆病風に流れて誰にも気づかれずに
運ばれて行くような
ただ食って生きて暮らしているだけでは何の為に
生まれてきたのか意味がないと1人で自分の人生を
模索しているだけ。

動く衝動。

映画「タクシードライバー」これで4回目。
好きな映画の一つだが同じ映画を何回も見るタイプではないが
たまたまテレビつけるとやっていて、いつのまにか4回目。
見れば見る程、新たな発見がある。好きな映画だ。
デニ−ロなら「レナ−ドの朝」「ブロンクス物語」「俺たちに明日はない」
「真実の瞬間」あとは・・結構忘れている。ほとんど見たのに思い出せず。

純粋な心の「粋」が実は勘違いのもとだと
綺麗なものは何かと
欲しいものは何かと
好きなものは何かと
どこにあるかと
何で見るかと
この「粋」が勘違いのもとだったと
「粋」ではなく「度」にしようと

判断の基準は「純度の濃いもの」だと

真心から始まる時空を越えた創造に

純度の濃い魂の持ち主

三島由紀夫









2003年05月03日(土)

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