ほり日和 もくじ|昨日|明日
ここ数年、花見に行けた記憶がない。 それだけ忙しいのか、もしくは一緒に行く人がいないのか。 後者はなんだか悲しい事実だ…(笑)。 しかし誘われたのに、東京行っていたり見事に用事が入っていたり。 そういうのもあったりする。 花見というのは、人間単位で行われる陣取りゲームだと僕は思う。 いや、事実そうだろう。花見の醍醐味はそりゃ花を見て飲んで騒ぐ だろうけども、それに至るプロセスは実はすごく大変なはずだ。 大勢の人を誘うのも大変だが、仮に大勢誘えても、その後その大勢を 座らせるための場所を確保しなきゃならない。 そこからは見知らぬ人との早いか早くないかの場所取り合戦である。 でもまぁそんな「飲んで騒ぐ」ということさえ無視すれば、 散歩のついでに、仕事のついでに昼休みにと 時間場所問わず花見は楽しめる。今日の僕もそうだった。 仕事柄、車であっちへこっちへ移動してれば、 美しい風景にめぐり合えるのだ。 配達先に名古屋城がある。ちょうど今桜祭りの最中。 もう桜も散っていくのみの時期に差し掛かったが、 何年たっても、いくつになっても、桜という花は美しく 和みある色と景色を醸し出す。特に今日見た桜と風が織り成す 桜吹雪は、どんな演出家にも描き出すことができないような 美しさだった。雄大な景色を眺めて「すげー」と思ったことは 多々あっても、その風景に魅入り思わず言葉を失ったのは、 26年生きてきてそうそうない。いや、・・・ないな。 「今この瞬間だけ時間が止まればいいのに」正直そう思ったのだ。 サクラチル 恋愛に当てはめれば縁起でもない言葉だが、 こと絶景という意味で使うなら、げにまっこといい響きに聞こえる。
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