ほり日和 もくじ|昨日|明日
久しぶりに、夕方16時から暇になり、ちっと嬉しい。 今日は帰りに父親から車を借りて、友人宅へ行く用事が 本当はあったのだけど、先方が都合悪くなっちゃって。 でも親父にその連絡するの忘れてて、会社まで車で 親父が来てしまった。ここから家までうちの親父乗せて で、そのあと出かける手はずだったから。 考えた末そのまま車は僕が運転して、親父と一緒に帰ることにした。 途中、小腹が減ったのでマックでドライブスルーしようとしてたら、 ”自分だけ食うんか?” と、親父が子供じみた皮肉を言う。 しかし、そこは”ドライ・ほりさとし”。 「うん、そう。」 そしたら親父は、 「ドライブスルーなんかしないで、もう食ってけよ、店内で」 あくまであやかりたいという思惑がバレバレな親父。 意地でもおごられたがっているのもミエミエ。 「あ〜わかったよ」 なし崩し的になって、駐車しようとすると、また親父が言う。 「ここよりさっき手前にモスバーガーがあったぞ」 おごって貰えるとわかると贅沢思考に切り替わる親父。 モスだなんて。まぁ俺もそっちの方がいいけど、高いんだよね。 仕方なくモスへ。 夕方、車の行き交いが激しくなった大通りに面したモスバーガーで 親父と二人でお茶することに。こんなことも珍しい。 今日は親父がやたらご機嫌で、結構小一時間くらい、しゃべっていた。 僕らしかいない店内。家路を急ぐ高校生。 オレンジとグレーの織り成す、夕焼けのグラデーション。 安くもおいしいコーヒーと、タバコをふかしながら 本当にゆっくりした時間をすごす。 ”今日は涼しかったね” ”なんか中華が食べたいね” ”安くていい中古車があるんだ” ”また今年も紅葉見に行こうか、家族で” 普段、日記で俺は親父のことをひどく書くこともあるけれど 本当は結構仲がいいのだ。ん?そうなのか?錯覚かもしれない。 例えば、あこがれる父親との関係がある。 ドラマであるような父と息子の関係。 親子で酌み交わす酒。 ミーハーかも知れないけれど、単純にあこがれる。 でも俺も含め、うちの家族は酒に弱い。飲めない。 冷蔵庫にビールなんて入ってない。あこがれた関係には届かない。 ただ、それでも、 今日僕が見た風景は、僕が望んだ憧れ以上にいい関係だった気がする。 俺よりランチタイムの美味い店に詳しい親父。 見た目によらず、漫画を読むのが好きな親父(そんな姿は想像できないけど)。 昔あんなに嫌いだったあなたに、 僕はどんどん似てきているそうです(母親談)。 でも、タバコを吸う姿は昔から、他の誰よりもカッコよくて それが元で僕も吸っている。 昔あんなに嫌いだったあなただけど、 僕を生んでくれただけであなたは偉大。 だけど、腹の大きさまでは似たくないと思う今日この頃(笑)。 なんかこんな事書いてると、こっぱずかしいけど。 今度またゆっくりコーヒーでも飲もうか?
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