ほり日和
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本日、7月9日は俺の親父の誕生日です。 今日で54歳。もう中年でも立派なベテランです(笑)。
ウチの親父は誕生日と6月の父の日が近いので、 この時期、2度にわたる親父に対する記念日に 毎年困るわけなんですが、と言ってもそう困るほど 親父に対して何かしてる訳でもないんだけど、 まぁ毎年贈り物やら喜ぶことを考え抜いてはして います。
かと言って親父も俺から何かされることに微塵も 期待などはしてません。逆に何か親切やら贈り物やら されると「下心がある」と警戒しだします。 息子の親を思う良心を何だと思ってるのか? 親孝行に見返りなんて求めるはずもないのに・・・ だが、しかし・・・
その考えはフィフティフィフティなのも確か!!
ちなみに親父は何か贈り物を贈っても消費物でない限り あまりそのプレゼントを活用しません。例えば ネクタイやら灰皿やらサンダルやら。 なぜかと言うと「せっかくの息子の贈り物は勿体無くて 使えない」と言う思いなら、まだ救われますが・・・ その実、「箱から出すのがめんどくさい」。 親父はかなりのめんどくさがり屋です。まぁその性格は 確実に長男である俺にも受け継がれてます(笑)。 なのでちょっとでも凝った物を贈ったりすると 下手すると何年も使われず、大掃除のとき間違って 捨てられてしまうこともあります。 親父が喜ぶものそれはタバコとか美味い物食わせること。 ココ数年はずっとそれでした。
昨年の父の日の数日前の日曜日。俺と親父はとある 陶器職人のドキュメント番組を見てました。 その陶器職人は『茶香爐』と呼ばれる特殊な陶器を専門で 作ってるひとでした。 番組を観てた俺と親父は、初めて聞く茶香爐と言うものと その魅力に惹かれ、「欲しい」と思ってました。 ウチの家族はみんな日本茶好きなのでなおさらでした。 番組の最後にはその職人さんが作ったものを限定で通販する と言うのもあったのですが一つが7千円もしたのと、 今思った「欲しい」という衝動は突発的だったので、通販で 買うほどのものでもないと、その時は買うことを思い止まり ました。
父の日に近くなったある日、俺の当時勤めていた会社の近 くにお茶屋さんがあったので、覗きに行ったら番組でやっ ていた例の茶香爐を発見。ちょっと質は違うけど値段も お値打ちでちょうど給料も出たばかりだったので、俺は 「今年の父の日の贈り物しよう。親父も欲しがってたし」 と思い、ちょっと早いけどその日のうちに親父に渡しま した。
あれから1年過ぎ・・・
茶香爐は買った日から1度も使われてません(え〜っ??) 親父はあの日かなり喜んでくれたんですが、どうやら 折角だから父の日に使おうと思ってたらしく、棚にしまった らしいのですが、そのまま・・・
どこにしまったのか忘れてしまったそうなのです!!
で、数日前に見つかり今日1年間の封印を解きました。 ちょうど今年は俺は財政難で何もしてあげられなさそう なので、俺が茶香爐でお茶を点ててやりました。 ところで茶香爐ですが、茶香爐とは一種のアロマテラピー の道具です。日本では古くは香炉として、本来は 蝋燭や香を点てるための別のものがちゃんと存在します。 その香炉にお茶葉を使用したのが『茶香爐』です。 あまり聞きませんが茶道と同じように専門的に香の道を 極める『香道』というものも存在します。
茶香爐を手に入れて1年。今日初めてリビングに お茶の香りが漂いました。結構いい誕生日プレゼントに なったみたいです。
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