ほり日和
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元・宝塚歌劇団で現在名古屋でNSDという ダンススタジオを運営する名鶴ひとみさん。 その名鶴先生のステージングダンスの公演・ 「NOUS11th」を観に行ってきた。
今年で名鶴ひとみステージングダンス(NSD)は 20周年を迎える。今回の公演はその20周年を 記念する公演である。僕はキャラクターショーの バイトの同期の女の子がココの生徒さんで、その 子が参加していた3年位前からNSDの公演には ほとんど来て観ている。1年程前からは偶然にも 従姉妹が知らない間に生徒になっていて、今回の 公演には従姉妹の「買え(チケットをね)」という 一言でこらざるを得なくなった。本当を言うと、 真面目に金がなかったので、今回の公演だけは行 かないつもりだった。
正直、NSDは今最も名古屋で力のあるダンスス クールだと思う。だから公演のチケットはそれな りに高い。場所も名古屋では最大の劇場・愛知芸 術劇場大ホールである。5000円は当然の価格 なのだが……、痛いもんは痛いんである(苦笑)。
しかし、毎公演観にきて思うのは、チケット代以 上の価値が必ずあるということである。所属する 生徒の方々のダンス一つ一つがピースだとすれば 、それはダイヤになる前の原石。集団で創造する ひとつの演目にはその光一つ一つが必ず輝いて観 えて、作品はちゃんとダイヤモンドになっている のだ。要するに、人一人が本来持っている力や魅 力が前面に、観ているお客さんにちゃんと伝わっ ているのである。舞台に立つ人が絶対的に必要な 要素は観客を引き込む空気を作り出すことと、同 じ空間にいるお客さんに対してその空気を感じさ せる空間支配であると僕は常々思っている。名鶴 さんの生徒さんたちはダンスという表現でそれを 伝えられている。そのパワーを感じさせてくれる 。毎度感服する。同じ舞台人として見習わなけれ ばといつも思う。
今年で名鶴ひとみステージングダンスは20周年 。人間でいえば二十歳、成人式である。今後、「 大人になったNSD」がどのように展開していく のか、一人のダンスファンとしてとても楽しみだ 。20周年おめでとうございます!
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