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大げささがトレンドなのでしょうか - 2006年12月06日(水)

アメリカのビジュアル系バンド(笑)、
マイ・ケミカル・ロマンスの3rdアルバム
『ブラックパレード』が素晴らしいのですが。
前のアルバムに入ってた『ヘレナ』みたいな
即効性のある泣きの曲が少ないような気もするけど。

これ、グリーンデイ『アメリカンエイディオット』の
影響下にあるアルバムなんですけど、
クィーン臭とか'80sメタル臭とかビジュアル臭が漂いまくりで、
いわばそれはグランジ/オルタナ以降といいますか、
ジェネレーションX以降といいますか、
ようは90年代のポスト・ポストモダン的時代を
通過したアメリカ人が封印していたはずの
“大げささ”を見事に再現しているわけでして、
簡単に言うと、そう、全然クールじゃないの。

アメリカ人の音楽趣向はラジオかMTVに
洗脳されているのはよく知られてることですが、
こんな大げさなものが一定の売り上げを見せている
という現実を見ていると、
その状況も変わりつつあるのかもしれないなぁ、と。
ようはネットとかのせいで趣向が細分化された、ということ?
90年代以降の日本に近い感じ?
ま、そもそも人口多いしな、アメリカ。

ちなみにアルバム収録曲
『ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード』の
PVがこれまたいいんだ。
ゴス的なファッションが沢山出てくるんですが、
衣装デザイナーは、なんと映画『シザーハンズ』の方でした。





あ、いまもう一度アルバム聴いてて思ったんだが、
このアルバム、すかんちとビジュアルの合体だわ!
昔、ダークネスを「英国のすかんち」って言ったことがあるんだけど、
今後、マイケミを「米国のすかんち」と呼ぶことにする。




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