アクセス解析 あるひうがちな御人好し
初日 最新 目次 MAIL


あるひうがちな御人好し
あるひ
MAIL

2004年 桜とか
2005年 桜とか
ハロウィン@TDL
作品
HP
BBS

2004年07月20日(火)

慇懃無礼

いやぁ、久々に仕事しちゃっただ。
やっぱ仕事はいいね。仕事すると、勢いが違う。
その後の行動力に変化が出てくるよっ
ってことで、弾みがついている内に日記を書いてみよう。
(弾みがついている時は、毎回無駄に長い)

度々書いている事だが、私は観劇に(というか特定人物に)嵌っている。
数ヶ月前に発売されるチケットを買い損ね、間近になって大慌てしたりして。
10日に運良く行けたものの、再度行きたくて譲渡版・オクチェックは欠かさなかった。
そんな中。その公演の楽日当日になって譲渡板に譲るを発見。

譲渡板に出たチケットが欲しい場合には、そこに出ているアドレスに直接メールを送り、やりとりが始まる。
中には詐欺もいるので注意が必要なんだけど。
(過去に、被害にはあってないけど物凄く怪しい人に遭遇した事あり)
なので、掲示板に情報不足の為に質問する以外にレスをつけたりする人は滅多にいない。
その滅多にいない例が出た。

その人は、直接メールも送ってる上にレスつけた模様。
必死なんだろう。アピールしたいんだろう。気持ちは分からなくは無い。

「○時までにお返事がない場合はあきらめます。」

まぁ、ここまでは良い。
でも、最後の一行が凄まじい。

「どうぞ誰かさんと至福の時をお過ごしくださいね!」

一体、これを書いた主は何を考えておるのだろう?
すんげー、嫌味っぽくないか?
咄嗟に頭に浮かんだ「慇懃無礼」の四文字熟語。
成金気取った一昔前の夫人を髣髴をさせる。
いや、もしかして嫌味のつもりは微塵も無いかもしれない。
本気で、運良くチケットゲット出来た人と楽しんで下さい。と言いたいのかもしれない。
でも、この表現力の乏しさは致命的だろう。
私なら一番乗りでメールをくれたとしても、決して譲るまい。

と、こんな現場を目撃する数日前。
私の元にちょっと失礼な書き方のメールが一通舞い込んでいた。

随分前の事になるが、地元地域のSOHOを集めたサイトに登録していたのだ。
でも、あまり良い仕事情報も無いしで、すっかり登録したことすら忘れていた。

深夜1時過ぎ。そのメールは届いた。

送信者:送信者が設定されていません。
日時:2004年7月xx日 1:09
タイトル:[地元SOHOグループ名Form mail]一緒に仕事をしませんか

本文:(一部伏字の上、まんま添付)
-------------------------------------------
Date: xxx, xx Jul 2004 01:09:35 +0900 (JST)
From: xxxx@xxx.xxxx.ne.jp
Reply-To: xxxx@xxx.xxxx.ne.jp
Mime-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset="ISO-2022-JP"
Content-Transfer-Encoding: 7bit


一緒に仕事をしませんか。
(中略)
プロの方にとっては片手間にできるような内容なのではないかと思います。
いかがでしょうか。
-------------------------------------------

これだけ。
はじめましてという挨拶が無いのは良いとしても、差出人の名前すらない。
このヘッダ情報みたいなものは、フォームメールから送ると勝手についてくるのかもしれず。
これが無ければ、相手のアドレスすら私には分からない状態のメール。

仮にも仕事依頼のメールとして失礼この上ない。
無視しようかと思ったけど、一応返信した。

-------------------------------------
xxxx@xxx.xxxx.ne.jp 様

御連絡有難う御座います。

大変申し訳御座いませんが、
貴社名等を含めた詳細をお知らせ頂く事は可能でしょうか?

(中略:仕事内容についての質問)

大変御手数お掛けして申し訳御座いませんが
宜しければ御返信いただけると幸いです。

○○(自分の名前)
-------------------------------------

相手の名前が分からないのだから、アドレス名を書くしか無い。

二日目に返事が来た。
そのメールを何故か間違えて削除したので手元に無いんだけど、「大変失礼しました」で始まり、自己紹介と仕事の内容が書いてあった。
おおまかに説明すると、何やら

「ド素人をゼロから始めて、テクニカルライター&イラストレーターに育てる会」

だということだ。組織形態だ。全国に散らばってるらしい。
メンバーの写真や経歴をみると、私と同年代らしき主婦からお年よりまでおられる。
その受講生の集団で手分けして受注した仕事をこなすと。
然しながらそのメールの主は、イラストとレイアウトが技術不足故、手伝いが欲しいと。
ちなみに、メールの主も私と同年代らしい。写真で顔も拝見した。
余談だが、私の友達には居ないタイプであることは間違いない。

申し訳無いが 「今なら取説、無料で作ります。」キャンペーン をやっているような、「組織」 の仕事は受けたくない。
それなら私は某デパートの時間的融通が利くが時給750円データ入力をやる。

ということで、あんまりにも怪しいので放置してしまった。

この三連休を入れて、メール受信から5-6日目の今日。
今日というか深夜3時。またメールが来た。

送信者:xxxxxxx(今回はちゃんと名前)
日時:004年7月20日 3:21
件名:Re:[地元SOHOグループ名 Form mail]一緒に仕事をしませんか・・・申し訳ありません。

本文:
---------------------------------------------
こちらから「一緒にどうですか」と声をおかけしておきながら申し訳ありませんが、ご返信がありませんので、別の方と仕事をする事にいたしました。

体制を整えるまでに時間がかかりますし、
なにより仕事は待ってくれませんから。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(グループ名・本名・住所・家電・携帯番号)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
---------------------------------------------


あ〜、良かった良かった。
心底思った。

相変わらず挨拶もなく、宛名も無い珍しいビジネスメールだけど。
最後の二行さえ無ければ、私は返事をしなかった詫びを送っただろう。
が、無理。
こんな鼻息の荒さが感じられる慇懃無礼な人間とは関りたくねーだ。

思いっきし口悪く言うとだ。
独立したての頃って、自分が社長になったというお偉い気分に陥る。
仕事がくると、私ってば凄いという勘違いで有頂天になりテンパリまくり。
世の中不景気なのにアタシは仕事があるのよっ 凄いでしょっ
深夜にメールを送信している事からも、メールの主が軽くこの程度の症状である事は想像できる。

ものすっげく、今となっては恥ずかしい時代。
というより、鼻息荒くするよりも当時の私は徹夜続きでぜーぜーと肩で息してた状態だけど。
(あぁ、今じゃ、あの年の収入の半分に・・・(涙)

過去に、慇懃な御礼メールを仕事上で頂いた事はある。
でも、慇懃無礼なメールは初めてなので記念日記。


↑えんぴつ投票ボタン。押すと何気に言葉が変わります