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2002年12月16日(月)
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慰め |
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朝っぱらから、2人の人間から衝撃を食らった。 普段、人と会わないので免疫が低下してると自覚中。 今ならもれなく、大概のオヤジギャグにでも、私は衝撃を受け笑ってしまうだろう。 そうだ。屋台のおでんなんかに立ち寄ったら、一躍オヤジのアイドルになれるな。
衝撃の相手その1は、電話してきた。 最近、急激に痩せた痩せたとボヤき、体重を申告するので 「身長って、いくつだったっけ?」と尋ねた。
すると、「お前、おもろいこと、聞くなぁ〜」と言われ、 「身長は『一つ』やろっ」と大真面目な声で返ってきた。
・・・・ この程度に衝撃を受け、咄嗟に大笑いした自分の笑いレベルの低下を目の当たりにし、戸惑っていたところへ、今度は一通のメールが。 衝撃その2。T子からのメールだ。
タイトル:「デブリン子」 体重絶好調…!(-.-)
あまりのタイミングの良さと、突然のことに笑いが止まらなくなった。 咄嗟に、「冬ごもりか?」と返信してしまったが、ギャグになっていたのだろうか? 一応、気にするな。開き直れっ!の意を含んだ冗談のつもりなのだが・・・ 真剣に太った事を悩んでいたらどうしよう?と少々不安である。
後から、げげっ!と思う発言を、私は時たましてしまう。 ほんの冗談で言ったつもりが、相手の真髄を付いてしまったりするから溜まらん。 先週の日曜日。 滅多に電話なぞしてこない友人からの着信があった。 一応、翌日昼間に電話したのだが繋がらず、そいつは夜中の1時過ぎてかけてきた。 「何があった?」と聞いても、なかなか言わない。 夜中だったので、あまり話さず電話を切り、翌日メールを送っておいた。
ヤツは新婚さんだ。 例え、仕事が上手く行かないストレスだとしても、家庭円満でさえあればそれでいいじゃんか? 落ち込んでる原因が分からず、そんなような事を言いたくてメールをした。 「まさか」と思っているので、冗談で 「家庭崩壊?なんか不幸そうなんですけど?新婚さんらしくない雰囲気が(笑)」 と、声が暗かったぞとメールに書いた。
ヤツがしたい仕事を知っているのだが、この不況だ。 取り合えず、家族を養うために違う職種で近いものを仕事に選んだと聞いていた。 夜勤も出張も多いらしく、きっとそれで気が滅入ってしまったのだろうと思っていた。 元々、人に愚痴を言うタイプじゃない。それどころか、人の愚痴をお腹いっぱ以上に聞いてくれる良いヤツだ。 奥さんには、勿論愚痴らないだろう。人に相談するタイプでもなく、自分の中だけで全てを処理して、後で笑い話として言うタイプだ。 そいつが私に暗い声で電話をしてきたってことは、多分、尋常じゃない。
一週間、気がかりで電話をし続けたが、どうしても捕まらず、やっと土曜日の深夜に電話が繋がった。 メールは読んだのだが、どう返事を書いていいのかまとまらないと言う。 なになになに?しつこく聞くと、やっと言い辛そうに口を開いた。
ああああああ・・・・・・ 思わず、「うそでしょ?」と滅多に口にしない言葉が出ちゃったほどに、自分のメールを後悔した。 ヤツは、新婚ホヤホヤどころか、×ホヤホヤになってた・・・・・ しかも、前の職場も辞めて、友達の所に居候しつつアルバイトをしているという。 なんという展開の早さだ。 そんなヤツは私を「同士」だと言う。似たような環境で、似たような思考で同じ歳で。 ヤツは私からの報告メールをいつも「何があるか分からない」「覚悟が必要だ」と言い、波乱万丈すぎて叶わないと笑っていた。
私は一瞬、言葉に詰まりそうになりつつも、 「いやぁ〜、仲間だ。この歳にして独身。人の家にやっかいになって、仕事も先が見えない。一緒一緒♪」 と咄嗟に言ってみた。 すると、ヤツは 「少しは、あるひさんに近づけたかなぁ〜」 と返して来た。 おいおいおいおい。どういう意味だよ?と一瞬思ったが、ここは元気付けねばと更に思い、 「いや、近づくどころじゃなくて。一緒だって。同じレベルだよっ」 と言ったのだが・・・
果たして。 これは、慰めの言葉になっているのだろうか? いつも「芸人じゃないんだからさぁ」って言われているだけに、不安だ。
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