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2002年05月04日(土)

御満悦

<小林くんの通話>

ある日の午後。
ここは、職場である。
小林君は部の勉強会に出席していた。
小林君の隣には、同僚の千春が座っている。
この千春。他の同僚達と比べて、少々、能力的に遅れをとっていた。
勉強会では、課題が出され、個々の解釈によって答えなければならない。

その日の勉強会では、いつもトンだ解釈をする千春が、案外まともな事を答えていた。
勉強会がお開きとなる頃、千春は直前に答えた回答に鼻息を荒くしつつ喜びの表情をうかべて、満足感に浸っている様子であった。
席を立ち、デスクに戻るべく資料を整理しながら小林君は、一向に動く気配の無い隣の千春にこう言った。

小林「どうしたの?千春ちゃん。」

千春「え?」

我に返ったように見上げる千春。

小林「千春ちゃん、ご満悦だねぇ

満足感で昂揚している彼女の表情を見て、小林君は、そう言った。

千春「・・・・?」

千春の顔からご満悦の表情が消え、あきらかに戸惑いを見せた。
そして、千春はこう聞き返してきた。



↑クリックすると発言内容が見られます。続きを読んでも分かるけど(w


・・・・・・小林君は固まった。
かわいそうに。小林君。
フい打ちを食らったのであろう。
いつもなら、穏やかで冷静な彼が、今度はうろたえてしまった。

小林「ぅえっ!?」

ちょ〜びっくり〜っ
ってな感じの相手の反応を見たら、常人なら自分が変なことを言ったのでは?
と、咄嗟に感じるであろうが。
千春は続けた。

千春「だから、とよえつがどうかしたんですか?」

咄嗟の聞き間違いは、誰にでもある。
だけど、二度訊きはご法度だ。

・・・「ご満悦」=「ごまんえつ」=「とよえつ」=「豊川悦司」
千春ちゃんは、最強だと思う。
千春ちゃん 28歳。
ご満悦って言葉を小林君は教えてあげなかった。
ただ、ただ、語り継がれるのみ。
もちろん、聞いたあたしも教える気はない。こんな

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