寺本写真館職員日報
寺本写真館



 研究。

小天体模擬表面の光反射強度測定 〜低位相角での波長依存性〜

はじめに
 小天体表面物質や構造を研究する手法のひとつとして、小天体表面からの反射光の観測データを室内実験で得られるデータと比較する研究が行われている。反射光強度については、位相角(光源‐試料・天体‐検出器・観測者) がごく小さくなると、反射光が急激に強くなる現象(Opposition Effect)が起きる。この現象は試料表面の物質サイズの違いによって、その振る舞いが違うことが知られている。
 ところで、太陽系内小天体から観測される反射光の波長依存性(色の違い)は、天体表面の状態に関係している。しかし、地球近傍の天体と比べて、太陽系外縁部を周る天体(例えば、Trans Neptunian Objects:TNO天体)を観測する際に、その位相角が取る値はとても小さくなる。したがって、その反射光の波長依存性(色の違い)を研究する際にOpposition Effectの効果を考えなければならなくなる。だが、この現象自体の波長依存性についてはあまり調べられていない。
 そこで、本実験では過去に行われた反射光強度測定実験(He-Neレーザー,波長633nm)と同じ試料(サンドペーパー・120番、240番、1200番)と、波長の違う光源(YAGレーザー,波長1064nm)を用いて、1°〜30°以上の位相角範囲で測定を行った。Opposition Effectに波長の違いがどのように影響を及ぼすのかを調べた結果について発表する。


以下、いままでの結果。

120番(粒形0.2mm)のサンドペーパーの結果

次に1200番(粒形0.02mm)の結果


120番では非常によく近似した結果になっているのに対し、1200番の結果では、今回のレーザーでのデータのほうが反射光強度の増加具合に違いがみられるのがわかる。
この原因のひとつとして、120番と比べて1200番のサンドペーパーの粒形(0.02mm)がレーザーの波長に近かったために何らかの違いが生まれたということが考えられる。

以上、これまでの進捗状況。





どうだ。

今日の日記はいままでと一味違うぜ!
(卒研の進捗状況を書いただけ。)


ってか、月曜に予行!
まだ進捗とかいってる段階でアウト!


ここまで読んだ君は、えらい!


きっと大学院にいけます。






と、たぶん8割以上のかたは読み飛ばしてここまできたという事実を忘れてみました。




あ、寺田が読むのあきらめてる。
(予想)




ほんだ

2005年02月18日(金)
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