浪奴社員の呟く
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2006年04月18日(火) 星の

王子様、を読んだんは実は初めてなんやけど、その内容は以前からずっとアイツから聞いてたんで、それなりに掴んではおったんやけどな。どうなんやろ、ワシも何時の間にか『王様』になってて『実業家』になってて『ナル男』になってて『番人』になってて『地理学者』になってて…つまりオトナになってたんやろうな。判ってるんよ、それもな。もし10年前やったら、全て放っておいて勝手に出かけてた。1年後に胸が痛いほどに愛を知ったとしても、間違いなく出かけてた。それでも、今は知ってしまったから、其の先にある妥協を見出してしまってるから、そうしながら悶々としながら此処にいることを、今は知ってしまったから、結局同じコトを繰り返しながらどこかで安心してる。それを愈々認めようと諦めかけてる。

どないしようもないやろ?ワシの大切なものは、ワシの中にはなくて、本当はワシの求めるものやなくて、それでもそないせんかったら、ワシが騙せんのやから、そないするしかないやろ?

コンビニの前にタムロしてるャンキーな3人が、吸殻そのままポッて捨てたときな、その吸殻を連中の目の前で拾って灰皿に入れたんよ。やけどな、あの頃のワシなら間違いなく「拾えよ」それが云えんくなったんは、ワシのせいなんかな?道徳とか、法律とか、慣習やらルールやら、そういうモンに対して、ワシなりの視線を抱き続ける権限を失ってしまったんは、それでもワシのせいなんかな?ワシは今、あんなにも愛してた己自身をこんなにも憎んでしまってる。それは…それでもやっぱりワシが悪いんかな?

あぁ、そうか、やからそれまで何でも無かったのに、誰かに愛されたい、なんて思うようになってたんか…。光るものもなく輝く瞬間もなく、唯の毎日を過ごしてるヤツに秘められる魅力なんぞ、ありもせんのに、アホやなワシわ。


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