浪奴社員の呟く
DiaryINDEXpastwill


2006年03月18日(土) それなら

あんな目で見て欲しくなかった。

どこかでわずかな期待を持っていたワシがアホやったアホやったアホやった。
一つに通されているものを、あえて避けていたワシが弱かった弱かった弱かった。
何もいえずに何も表せずに歩き続けるだけのワシが痛かった痛かった痛かった。
それでもまだ涙一つ流れないワシが格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い。

それは不可思議な安堵を覚えるワシがウソ臭いウソ臭いウソ臭いウソ臭い。
いっそあの頃を求めたくなるワシが年老いた年老いた年老いた年老いた。
大切なものをもてないワシが泣けない泣けない泣けない泣けない。
誰かのせいに誰かの為に誤魔化すワシが格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い格好悪い。

もう、いいやろ?


なかなか就職活動ってのは、タイヘンみたいでな。。。ワシわ『ナンチャって』程度のことはしたけど、実際試験受けて面接受けて…とか経験無いんでな。そういう実際の話をしてやることも出来ん。情けなくてな。。。結局ワシの出来ることなんぞ、一般的な物事から程遠くてな。一人歩く月夜の眩しさが、一層ワシの情けなさを強くさせてしまうわ。

同じところを廻ってるだけの世界やねん。それが嫌やから、ワシは嫌いやねん。それでも、鬱陶しいくらいに得意な世界やねん。そんな自分がこれほど格好悪いと思ったんは、多分生まれて初めてのことやろうな。こんなん、ワシの見ている場所からどんなけ遠いねん。


どうしてもな、『そうでなかったなら』を描きたくて仕方ない。それが無為なことは充分に承知してるんやけどな、それでもワシがワシを慰めたくて、仕方ない。誰かに話せるわけもないし、誰かに判ってもらえる話でもないし、せやからより一層己だけの世界にこもりたくて仕方ない。

「何でワシがセンセーやねん?何でワシだけが惨めやねん?何でワシばっかり取り残されていくねん?何でワシは…」

どんなけ格好悪いんやろうな。己のツラ拝む余裕もあらへん。どうせ貧弱に捻じ曲がった、意識のカケラも見当たらんような顔を晒してるんやろうな。それを受け止める自信も勇気も何処にもあらへん。

そういう自分が嫌やったから、どんなけ格好悪い自分が嫌いやったから、やからそうしてきたのに、もう今のほうが長くなってしまったなんてな。むしろ今の自分のほうがホンマの姿なんちゃうか?臆病で卑劣で贋物で、粗を見せないようにすることだけに腐心する保身の権化のような、それがホンマの姿なんちゃうか?


もう苦しいんやで、逃げたいで。誤魔化してエェ加減にして程々にして死にたいで。そんな線分を跨いでしまいたいで。でも、また明日の為にこないしとるんは、多分な、ワシの中でまだ埋もれてしまってない誇りのせいやで。でもな、せめて涙一つくらい、返して欲しいんが本音やねん。泣きたいねんで、ワシかてな。


「幸せな家庭の子にはわからへんわ。」
そういう言葉を、『幸せな家庭の子』には使って欲しくなかった。幸せの定義さえ曖昧な、『幸せな家庭の子』には使って欲しくなかった。


浪奴社員 |HomePage

My追加