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気まぐれ雑記帳。

 2011年08月26日(金)   ○Selfish. / 神尾誕を当日祝えた! 今日が神尾の誕生日と聞いて。




 ****




「お腹減ったなー」

「俺なんか買ってくるよ!!!」


「喉も渇いたなー」

「このお茶まだ口つけてないけど、飲む!?」


「なんか肩痛いな…」

「凝ってるの?揉もうか!?」


「そういえば今日から見たい映画あるのよねー」

「じゃあ見に行こっか!?俺奢るからさ!」

「……ねぇ」


杏の一挙一動に、
神尾は驚くほどに素直に応えた。
それが、杏には不思議だった。

兄にだったら、「自分でなんとかしろ」と言われるであろう。
それを神尾は自らやってくれる。それも嬉しそうに。
初めはそれに対して、ラッキー、なんて思っていた杏であったが、
さすがに申し訳なさが上回り始めた。


「神尾君ってさ、私のこと、わがままだなー…とか思わないの?」


突然の杏言葉に、
神尾は考え…そして笑った。


「いいよ。女の子って、そういうもんだろ?」

「!」


それは、神尾が他に女の子を知らないからでは?
という気持ちも浮かんだが、それ以上に、
…優しいなと、思ってしまった。


「でさ、本当に俺奢るから、映画見に行こ!」

「いいの?」

「もちろん!俺今日誕生日だから、杏ちゃんと一緒に行けるなら最高!」


え。


「誕生日、なの?」

「うん」


……。


「いこっか、映画」

「うん」

「ただし、私の奢りでね!」

「えっ」


驚く神尾を他所に、杏は歩き出す。
急いで追いつきながら、神尾は訂正を求める。


「そうは行かないよ、杏ちゃん!お金は俺が出すから…」

「いーのっ!」


ちょっと強めに答えて。

口元に指を当てて。



「これも私もわがまま。わかった?」



その強かな笑顔もまた、
神尾にとっては可愛く見えるのだろうか。


「…わかった」

「じゃ、いこっか」


そんな、夏休みも終わりに近付いたある日の練習後の風景。





 ****






珍しく報われる神尾。
杏に振り向いてもらってるという点でも、
私が当日に祝ってるという点でも。(笑)

依然なんとなく裏がありそうな杏ですが、
それもまた彼女の魅力なんだろね。
そんな杏に釣られちゃう神尾君ですよ。あーあ。(何)

> 「いいよ。女の子って、そういうもんだろ?」
↑この台詞神尾よりも大石に言わせたくなってきた。(笑)




結局は愛の勝利である。(結論)

 

 

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