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■ わすれられない戒。6
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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どうしてそんなふうに微笑むことができるの?
アタシの下腹部を優しくなでながら、 堪能させて、と、アナタはゆう。 幸せそうに。嬉しそうに。 まるで、生まれてくる日を待ち望んでいる そんな風に。
ねぇ、どうして?
数日後には、 殺してしまう命だというのに。
ドウシテソンナフウニホホエムコトガデキルノ?
急に態度がおかしくなったアタシに気づく。 「どうしたの?」 と相手がいう。 いいたくなかった。いいたくなかった。 でも、 その笑顔に普段からの不安が、 もう、わけがわからないよ、と、顔を出す。
「・・・何をかんがえているのか、全然わかんないよ・・・」
搾り出すように、きいた。
アタシは日々認識する。 「いつもの自分」でないことを。 体がアタシに自覚させる。 ここにいる命のことを。 産めない決断はわかっているのに、 イトオシクなってしまう。 でも結果がわかっているから、笑えないの。 微笑むことなんかできないのに。 大切にしたいと思って、 でもそれが偽善におもえたりして、 そのギャップに自分がばかばかしくおもえたり。 それえでもどうしようもなくて。
なのに、 なのにアナタは、 話題に出たときだけだ。 わかっているの? 私たちが選んだ道を、 わかっているの? ここに、アナタと私の遺伝子をもった、 生命体がいるんだよ。 わかっているの? そして、それを、 その命を捨ててしまうんだ。 わかっているの? 本当に。
なのに、何故そんなふうに、 そんなふうに微笑むことができるんですか?
わからない。 アタシにはできない。
何を考えているのかわからなくて 不安になる。 不安になるんだ。
>>続く・・・・・
2004年02月15日(日)
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