本当に決まったんだろうか？


ドタキャンされた今週土日の休みに
ヨウは約束どおり所長と今後について話し合ったと言う。
その結果として
・見込みがあると思って辞めさせたくなかったということ
・ヨウが担当の延び延びになっていた住宅設計が決定難解な為断念すること
・他の物件も2月いっぱいぐらいで終了すること
等などがハッキリしたようで
とりあえず、早くて2月いっぱいで仕事を辞める、と。

とヨウの話を聞いて
素直に喜べないのは、仕方ない、よね？

過去に2度、決定したと思いきや
「ゴメン、仕事が延びて」他の理由で
ここまでずっときたわけで、
今度の話が絶対だ、という保証がまるで無いのだから。

そして、辞められたとして。
どちらかというと大変なのは、それからだ。
彼の新しい仕事は無い。
彼が実家を出てこれるかも分からない。
･･･まぁ、普通に考えても
男が仕事を辞めて、女の所に転がり込む、というのも
（やや表現が適切ではないが）
あちらの家としては、納得出来ないかもな、と
大人に片足を突っ込んでいる自分としては
考えられなくない感情も分かっている。
例えヨウが「俺はどこでもいいんだけど」と言っていても、だ。

私が動けば、早い話なんだというのは
だいぶ前から分かっていることだった。
一緒に住めればいいね、っていう二人共通の願いも
私が今の仕事を辞め、ヨウの元に行けば出来ることだし
何よりあっちの家も私を歓迎してくれるらしいことを
彼伝いから聞いた。
「なんかアパート借りるなら賃貸料出すってさ」とまで
言ってくれているらしく、身に余る光栄。

私なんて、どうしょうもない人間なのに、ね。
↑自分で言っちゃしょうがないけど。

こんな自分だけどね、いろいろ考えるのよ。
一応結婚とかも、ね。
だから、ヨウが仕事をこっちで探すことが
最良の道だとは思っていないことも事実。
私の中で、少しでも彼自身が私と一緒にいたい、と
思ってくれていることを態度で示して欲しかっただけなのかもしれない。
･･･ただ試しただけ、と言うとヤバイ女になっちゃうけど
それに近いかもしれない。

辞める、とハッキリ決定すれば良かった。
そしたら、それ以後の事はまた新たに考えよう、と思ってた。
「俺がそっちに行くよ」という言葉を
実行してくれようとしてくれるだけで良かった。

そして、そうしてくれた、彼。
だから、私もこれからは変な意地を張らずに済むよね？