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付き合って今年で9年目になる、私とヨウ。
2年同棲後3年前より遠距離恋愛・・・戸惑う毎日です。

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→ 小さな命。 2001年02月01日(木)

今日は少し暖かかった。
カチカチだった道路の氷化した雪もザクザクになっていた。

今日はヨウが打ち合わせで遅い。
洗濯・風呂掃除とこなしてPC前へ。
夕食はご飯だけ炊いて後はレトルトカレーと手を抜く。

メールを返信。チャットで他愛も無いおしゃべり。

何もかも普通どおり。

ヨウが帰ってきたのは「カバチタレ!」がちょうど終わった時。
もうお風呂も沸いている。
先に私がお風呂に入って、書類を片づけたヨウが次に。

そして、やっと、気がついた。

「りう、ご飯あげるよ〜」
ザクザクとヒマワリの種やら乾燥コーンの入った容器を振る。
ゲージの扉を開く。

「りう」は1年半前から飼ってるジャンガリアンハムスターの男の子。

寝ててもいつもならここでゴソゴソ動きがあるハズ。
「寝てるの?」
ゲージの真ん中にある綿の中に手を伸ばす。

・・・もう、冷たかった。

昨夜も回し車をウルサイほど回してた。
すごく元気だった。・・・全然気がつかなかった。
また前の「まる」の時を一緒。
いつ彼は息を引き取ったか、わからないまま冷たくなっていた。

私が帰ってきた時、すぐにゲージに声をかけてたら?

まだ息はあったかもしれない。

イヤ、もう死んでいたかもしれない。

やっぱり後悔となって襲ってくる。

不思議とまるの時のように涙が出てこなかった。
ただ固くなった小さな亡骸を優しく指で撫でるだけの自分。
ヨウも泣きそうな顔だったけど
やっぱりまるの時のように大泣きすることはなかった。

なんでも、人間は、慣れてしまうの?

なんだかとても悲しいことだ。
悲しいのに涙も出ない。
りうはこのままじゃ成仏したくても出来ない気がした。
でも冷静な自分。

ベッドでヨウが何も言わずきつく抱きしめてくれた時。
一気に感情が湧き出して、私はハナミズが出るのも構わず
彼にしがみついたままなるべく声を出さないように、と泣いた。

こんなふうに私には優しくしてくれる人が側にいる。
私はヨウに出会えただけで生まれてきた甲斐があった気がするのに
りうは、何が幸せと思って生きていたんだろう?
・・・そう思うと涙が止まらなかった。

気付いてあげられなくてゴメン。
でもおバカで大好きだったよ、りう。ありがとう。

そしてずっと抱きしめてくれてありがとう、ヨウ。



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