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past will
→ 過去の話。〜その時先輩は |
2000年08月13日(日) |
ふいに。 電話でガクさんより飲みに行こう、と誘われた。 当然なんの予定も無い私はオーケーして行く。
問題だったのは帰りだ。 チャリの私とバスで来たらしいガクさん。 うちとガクさんの家は正直歩いていくのはキビシイ距離。 しかもその間にバスなんか無い。 なのに「送っていくよ」という。 私のチャリをひきながら歩いて駅前の飲み屋から帰る。 途中にあるホテルなんかを横目に ガクさんが冗談っぽく寄っていこうというけど、私はどうしてもダメだった。 抱かれたい欲望は当然あったけど そうなってしまったら私はガクさんから離れられない気がしたから。 太田くんにも心が動いてる今、ガクさんだけを追えなかった。 イヤ、追うのが恐かったんだ。 私がホンキになってしまえばしまうほど、 ガクさんの気持ちが離れていきそうで。 そしてホンキになってるからこそ離れていかれたら辛くなると思った。
もうすぐうちに着くというところ。あと50m。 私の自転車が倒れる音。 振り返る自分。 抱きしめられた自分。 何も言わず唇を重ねる先輩。 今までが今までだから。 もしすると初めて見たガクさんの「男」の部分だったかも。 今思うと、もしかしたらヤリたかっただけなのかもしれないけど(苦笑) その時の私はそんなふうに考えられず、ただただドキドキした。 だけど。笑顔で「ビックリした?」って聞かれた後。 「でも俺と付き合うと大変だから」ってそう言われた。 きっとそのとおりだと思う。だけどなにか違うとも思う。 それがガクさんの答えなのかな、と分かった瞬間だった。 「わかった。このままの関係がいいのかもね」と 泣きそうになる心を押さえながらいった。 バイバイと手を振りながら、押さえ切れない滴が落ちてしまう。 でも真っ暗できっとガクさんには見えてなかったでしょうけど。
この日から。 もう何の前進も後退もできない自分と先輩の関係がハッキリしてしまった気がした。
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