タイミング。
巡り合わせっていうか…
いま、骨髄バンクからのドナーは絶望的で臍帯血移植で行くことになると思うんだけど、
これが、10年前だったら、間違いなく『死の宣告』となるところだった。
ここ数年の臍帯血移植を巡る環境の変化が、俺を生かしてくれる方向に進んでいる。臍帯血に造血幹細胞がたくさんあることを見つけた人、それを移植に活用しようとした人、臍帯血を提供してくれた親子、移植を受け自らを実験台とした患者、臍帯血バンクの確立に向けて奔走した人、その他大勢の臍帯血移植に関わってきた人たちがいたから、俺の希望の灯火は絶やさずにいられる。
臍帯血移植の歴史は本当に浅い。
俺が血液疾患だと言われ、通院し始めたのがちょうど10年前。その頃の移植環境は、今と比べてもかなり厳しいものだった。
発症が認められた当初は、数値がどんどん悪くなっていた。自分自身で、死が近いことを意識せざるを得なかった。
また、環境面でいうと、骨髄バンクすら全国組織がなかったんじゃないかな。
その当時に比べて、環境が整った。10年間、この身体が持ってくれて、本当に良かった。
逆に、あと10年後だったら?
医療がもっと進んでいたかもしれないけど、年齢的なことで移植が難しくなったかもしれない。
そういう意味で、いま、治療を受けられるというのは、ラッキーなんだろうな。
いいタイミングだったんだと思う。
つくづく、いい星のもとに生まれてきたんだなぁ…って、感謝しているよ。
昨日、親不知痕に被っていた血の塊が取れた。穴がボコっと空いているけど、じんじんした痛みもなくなった。とりあえず、親不知問題は解決かな。
造血幹細胞移植のときには、骨髄が空っぽで白血球がゼロの状態が2週間続く。抵抗力ゼロになり危険な状態になるから、危険因子は少しでも除外しないといけないんだ。
右の親不知も不安なんだよなぁ。今回の治療後、抜歯してもらおうかと思っている。
ちなみに、最短で10月末には無菌治療部の無菌室に移り、造血幹細胞移植が実施される予定らしい。
万が一、骨髄バンクのドナーがいれば、もうちょっと遅れたんだけどね。
いないんだからしょうがない。
当初の予定通り、複数臍帯血移植で五分五分の勝負!
生きて無菌室から出たい。
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