2006年01月18日(水) |
カズキ、次を目指せ!
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大きな身体を速く動かすことの出来る運動能力をカズキは持っている。動けるデブは、アルペン選手としては理想的だ。
カズキは、小学校時代からアルペンスキーにその才能を発揮してきた。数々の大会で上位に入り、頂点に立つこともしばしばあった。誰もがカズキの中学時代に期待していた。
そんなカズキ。中学1年のときは、SL、GSともに中越大会で失敗し、県大会へ出れなかった。中学2年のときも中越大会で失敗、かろうじてGSで県大会へ出場したが、ここでも失敗。
また、B級レースに出てもまともなポイントを取ってきたことがない。それが実力だと言われればそれまでなのだが、練習で見せる素晴らしい滑りを試合で発揮することは稀だった。苦しい苦しい中学時代を送ってきたのだった。
最終学年を迎えた今年、全中最後のチャンス。それが、中越大会でSL失敗、GSは、失速。トップ10にさえ入ってこなかった。
今日、かろうじて迎えることのできた最後の県大会。
カズキの実力であれば、スタート順に恵まれなくともトップ3に絡む可能性は充分にある。出場できる種目は、その溢れるパワー・スピードを生かせるGS。カズキの底力に期待していた。
会場に行けない私は、タカイチさんからの連絡を待っていた。その第1報がお昼頃にあった。
『カズキは25位で、出場枠の15位までコンマ6秒差』
またもや、失敗・・・。
でも、コンマ6だったら充分にひっくり返せる。カズキならやれる。そう信じていた。全中を第1シードで滑れなくたって、100番超のビブを付けていたっていい。とにかく、カズキには全中に出て欲しい。そう思った。
だが、結果は、非情である。素晴らしいスピードで突っ込んできたのがゴール3旗門前で撃沈したというのだ。ゴールまであと3旗門。ゴールしていたら、きっと・・・。
大きな身体を揺らして泣いただろう。悔しがっていただろう。俯いていただろう。
カズキの頑張りは誰もが認めるところである。泣いていい。だから、次を目指そう!スキー選手としてのキャリアはまだ始まったばかりなのだから。
カズキ、次を目指せ!
【Referer】
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