長女は、小学校時代、校内で勉強でもスポーツでもトップを走っていて、周囲の憧れの存在だった。小学生のときのマリちゃんには負けたくない。偉大な姉を常に意識し続ける末娘のチカである。
今日は、4校対抗の陸上競技会だった。チカが出場する種目は、ハードル。ハードル競技を選択したのは、きっと県高校トップで活躍するマーサちゃん(マリの友達でもある)の影響だろう。毎日の練習で足が痛いとか言いながらも、家では柔軟体操を繰り返し、ハードリングを真似して見せていた。軟らかい身体でハードルの越え方がきれいだと褒められたとのことで、張り切っていたのだ。
本番では、各組に分かれてのタイムレース一本勝負となる。チカの出場する組は、5レーンのうち4人が同じ小学校からのエントリーだった。結果、チカは組別で2位だというのだが、なぜか歯切れ悪い。どうしたの?と問うと、3人がハードルを引っ掛け転倒してしまったのだそうだ。もし、他の子が転んでなければ、組別の順位が下がっていたはずだと言い、面白くないらしい。さらに、タイムレース全体の順位の確認もしてこないくらい、ふて腐れていた。
どうしても、成績、順位のことを気にしてしまう。そして、長女の活躍を意識してしまう。比べなくてもいいのに。上昇志向はいいんだけれどネ。
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